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DOWN TOWN

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  • サイズ B6判/ページ数 302p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784309019659
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

出版社内容情報

大人になるってことを、僕はこの喫茶店で学んだんだ……狭くて小さな喫茶<ぶろっく>に集う人々。『東京バンドワゴン』の著者が描く、「未来」という言葉が素直に信じられた時代の物語

内容説明

高校生の僕と年上の女性ばかりが集うこの場所で繰り広げられた、「未来」という言葉が素直に信じられたあの頃の物語。大人になるってことを、僕はこの喫茶店で学んだんだ。温かくて懐かしい「喫茶店×青春」小説。

著者等紹介

小路幸也[ショウジユキヤ]
北海道旭川市生まれ。広告制作会社を経て、執筆活動へ。『空を見上げる古い歌を口ずさむ』で第29回メフィスト賞を受賞し、作家デビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

けい

66
昭和50年代の前半が舞台。日本の経済も余裕が出てきて成長止まらずの時代。その中に暮す高校生「省吾」と友人達、喫茶店「ぶろっく」の常連達との交流を描く物語。どこか懐かしく、自由な雰囲気を終始漂わせながら親世代の厳しさも語るすごく緩やかな時を感じさせてくれた物語でした。でもNSPって聞いたとたんに「草原の白い柵に~」って瞬間的に歌が浮かんだのが自分でもびっくり、ジャストの世代ではないんですがなぜか憶えていました。2013/10/12

真理そら

57
1979年春、あと少しで19歳になる省吾が旭川から東京に旅立つ場面から始まって、1977年春省吾が初めて「ぶろっく」という喫茶店を訪れる場面に戻る、という映像的な構成。喫茶店のブックマッチ、煙草とコーヒーの匂いの充満する店内にはシュガー・ベイブのダウンタウンが流れている。省吾が旅立ちまでの2年間で少し大人になる過程を音楽と大人の女性で描いた物語。個人的にはフリートウッドマックと石川セリ、吉田拓郎の「元気です」の場面でグッときたが読者によって引金になる曲は違うだろう。連絡手段の少ない時代の青春もいいですね。2023/12/27

ゆみねこ

48
高校生のショーゴが「ぶろっく」という喫茶店に集まる人たちとのつながりを通して成長して行く物語。小路さんご自身の高校時代もこんな感じだったのかな?サラリと読み終えたけれど、印象は薄いかも。2013/11/17

アッキ@道央民

41
時代は少し前。1970年代の北海道旭川にある訳ありの喫茶店「ぶろっく」このお店の常連客と、高校生の省吾の交流が描かれているお話し。お店での様々な人との出会いで成長していく。旭川の町の描写はほとんどないのが個人的には残念な気もします。それでも、作品全体に懐かしい雰囲気も漂っているような気がします。気の合う仲間と、ほっと安らげる場所があるのはなんだか良いなぁ~。心が温かくなる作品ですね♪2013/11/22

紫 綺

40
少々もの寂しさの残るお話でした。主人公が少年から大人へ変わっていく過程を喫茶店「ぶろっく」とその常連客を通して描いている。学生時代、小さな喫茶店でバイトしていた頃のことを温かく想い出しました。初めてサイフォンを買ったのも、ストレートブラックコーヒーが飲めるようになったのも、ここが原点でした。男の店員ばかりの喫茶店でしたが、きっと忘れる事はないでしょう。2010/08/18

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