出版社内容情報
フランス文学の翻訳者であった著者が、85年から20年、パリの特派員として過ごしたメモワール。サガン、ル・クレジオ、ソレルス、バーキンなど、作家、アーテイストとの華麗な交遊とパリ暮らしの光と影。
内容説明
パリという街は、子供のように無邪気な愛など求めていない。もっと大人の愛に満ちているし、そこには自由という風が吹き抜けていく都市の、真の姿がある。フランス文学の翻訳者だった著者が1985年から20年、特派員として暮らしたパリ。デュラス、サガン、ル・クレジオなど、作家やアーティストたちとのメモワール。
目次
第1章 海辺のヴィラ(デュラスのいるロシュ・ノワール)
第2章 パリで生きる(セーヌ左岸セギエ通り;異邦人・カミュに重ねて ほか)
第3章 作家たちとの出会い(ル・クレジオとの出会い;サガンのサロン ほか)
第4章 愛のかたち(デュラスとアマン、ヤン・アンドレア;ホモ・セクシュアルのパワー ほか)
第5章 セーヌとメコンの流れ(東京暮らしの中で;真っ赤なピンヒール ほか)
著者等紹介
村上香住子[ムラカミカスミコ]
20歳のとき、フランス人の学者と結婚し、渡仏。2年のフランス生活の後、ベトナム戦時下のサイゴンで暮らし、帰国。1974年より、フランス語通訳や翻訳を手がける。1985年、マガジンハウスのパリ支局長としてふたたびフランスに渡り、90年代半ばからは、日本版「フィガロ」のパリ支局長として、20年にわたり、カルチャーやファッションを中心に取材・執筆(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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