内容説明
この本は、ぜんぶがすきとほったお菓子でできた、あまくてなつかしいお話です。ことばの菓子司が贈る自伝風極上スイーツ小説。
著者等紹介
長野まゆみ[ナガノマユミ]
東京都生まれ。1988年「少年アリス」で第二五回文藝賞を受賞し、デビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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ハミング♪♪@LIVE ON LIVE
115
装丁からして可愛い♪自分の親世代の人の過去の生活を垣間見ているみたいで、大変興味深かった。自分の全く知らない世界が広がっていて、「昔は、こういう甘味を食べてたんだな~」と新鮮な気持ちだった。素朴なのになんだか魅力的なお菓子が出てきて、ノスタルジックだと感じた。長野さんのキャラも何気におもしろくて、想像していたような人物像とは違った。小説は読んだことないけど、「ちょっと読んでみたいかも?」と思った。あと、「宮沢賢治の世界観とお菓子がこういう風にリンクしてるんだ!」と驚き、関心を抱いたので、色々読んでみたい。2013/09/03
優希
87
お菓子と仕事の遍歴が語られていました。出て来るお菓子に心がときめきます。優しい文体から漂う懐かしさに思わず和んでしまいました。世代は違うけれど、同じお菓子が懐かしかったりするんですよね。幼い頃の思い出はお菓子と一緒にあるのは誰でもそうなのかなと思いました。レトロ感と80年代と甘い香りで満たされているので、読んでいてとろけそうになります。2015/03/31
うしこ@灯れ松明の火(文庫フリークさんに賛同)
87
著者が生まれた1959年から1988年頃を中心に、お菓子や食べものを始めとした当時の文化を綴ったエッセイ。年代がちょっと違うのであまり聞いたことがないものから、懐かしく感じるものまで色々ありました。動物ヨーチは私も好きでした。今もあるのかな?読了後は無性にお菓子を食べてみたくなりました。★★★2013/02/13
あつひめ
57
懐かしいお菓子がずらりと並ぶ。時代の移り変わりでお菓子もどんどん様変わりしていく。見かけと値段と味が折り合うものは、昔は少なかったんだなぁ~。やっぱ昔はお菓子って贅沢品であり本当に子供はワクワクしながら包みを開けていた・・・。そんな時代を体験してきた自分も純情で真っ新な心を持つお子ちゃまだったんだなぁ~とタイムスリップしたような気持ちになる。これは、あの頃を体験したいい年をした人だと大いに頷けて楽しめる作品かもしれない。いつもの長野ワールドとはちょっと違う。生身の長野さんが表れているから・・・。2012/02/16
リコリス
41
おいしそうで懐かしいお菓子と暮らしにまつわるエッセイ。私もフィンガーチョコは銀紙以外のがおいしそうに思ってた。三角柱のトブラローネはコストコで巨大なのを手に取ったら重かったから買わなかったけど今でも気になる。甘食はスーパーで売ってたのとはまた違うのかな?ハイクラウンチョコも好きだったなぁ。列車のアイスクリームは本当に美味しかった♡小熊のプーチャンの缶はうちのどこかにある!ぞうやアヒルのついた安全ピンも懐かしい。姉と一緒に観たグラハムカーの世界の料理ショー検索しなきゃ。2019/02/10