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歴史破壊小説 裏太平記

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  • サイズ B6判/ページ数 304p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784309019086
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

内容説明

兼好法師は歴史を影で操っていた?斬新な視点で描かれる新たな『太平記』の世界。伝奇小説の巨匠、幻の長篇、初の単行本化。

著者等紹介

半村良[ハンムラリョウ]
1933年東京都葛飾の生まれ。都立両国高等学校を卒業後、様々な職を経て広告代理店勤務。1962年に「収穫」で『SFマガジン』第二回SFコンテストに入選。1970年代から本格的執筆活動に入り、『石の血脈』(1972年第三回星雲賞受賞)で伝奇ロマンの小説スタイルを開拓。SF、時代小説、伝奇小説、人情もの等の多岐にわたるジャンルの作品を発表する。人情ものの『雨やどり』でSF作家として初めて直木賞(1975年第七二回)を受賞。その他の著書に『産霊山秘録』(1973年第一回泉鏡花文学賞受賞)、『岬一郎の抵抗』(1988年第九回日本SF大賞受賞)、『かかし長屋』(1993年第六回柴田錬三郎賞受賞)等多数。2002年没、享年六十八(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

onasu

19
「徒然草」の吉田兼好法師は、後醍醐天皇の践祚から建武の中興までを隠密裏に支援して、それによって世の中を変えよう(下克上)と画策した影法師でもあった、てねえ。  この期のややこしい両統迭立や兼好法師の(当然にあった)若かりし頃なんかをおもしろく読めたのは、図書館でたまたま手にした何よりの収穫。  ただ、この期の大どころはぼかしたような記載で、まあ、そこまでは流石の半村先生も書けなかった、てとこか。でも、全体としても、おもしろく読めました。2019/06/03

ジョニー

2
半村良さんが1995年から週刊実話に連載したもの。没後に単行本化。半村さんのなら読まざるを得ないけどファンでもつらい。小説としては体をなしていない。半村研究家以外は他の作品を読んで。石の血脈とか産霊山秘録とかは最高です。2010/09/25

しぇるぱ

2
時代は鎌倉幕府末期、後醍醐天皇(大覚寺統)という暴れ者が出現したのだ。兼好は、無明一味に日陰一族と名前をつけ、下剋上を広めるために参謀役に乗り出す。いかにも血沸き肉踊る冒険活劇のようにみえるでしょ。そうではない、淡々と朝廷を語り、徒然草の部分部分の解釈を語り、これは小説ではない、エッセイだなぁ。新田義貞が反乱を起こし、鎌倉の北条得宗家を襲ったのも、日陰一族の工作なんだそうです。それ以来、鎌倉幕府は崩壊し、南北朝となり、足利家の室町幕府が誕生する。これが下剋上の始まりであり、これからも下剋上が続いていく2010/09/18

tekesuta

2
着想は往年の伝奇を髣髴とさせて面白そうだが、中身が下書きみたいで投げやりすぎるよなあ。2009/11/19

Tatsuhito Matsuzaki

1
SF作家として初の直木賞作家となった故 半村良氏が25年前「週刊実話」(#日本ジャーナル出版)に連載し単行本化された歴史小説。#兼好法師 こと卜部(吉田)兼好を主人公とした物語です。 "破壊"小説とは半村氏独自の歴史的視点&人物観を意味するのか、ちょっと解説&推測が多過ぎる感はありますが、私的には楽しめました。 そういえば代表作「#戦国自衛隊」も歴史小説(時代小説?)ともいえるのかも!? #茨城 #筑波 #男女ノ川 #常陸 #兼好法師 #後醍醐 #日影2020/01/11

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