出版社内容情報
古本にまつわるこころゆかしいエピソード、本をめぐる人々との交流が、達意の文章で味わえます。むかし懐かしい、人情味溢れる世界。
内容説明
古書に出会うよろこび。猫が案内役をする江戸の女の旅に古本屋殺し参上?初公開の未発表の文章が元気をくれる。くつろぎの時間にぴったりの古本エッセイ集。
目次
初公開
私のヘレーン・ハンフ
未発表の文章
女人竜馬
古本供養
元気をくれる
芥川を読む
藤沢周平作「隠し剣」の正体
聖僧の俤
「根に持つ人」の魅力〔ほか〕
著者等紹介
出久根達郎[デクネタツロウ]
1944年、茨城県生まれ。作家、古書店主。1973年より古書店「芳雅堂」を営むかたわら文筆生活に入る。92年、『本のお口よごしですが』で講談社エッセイ賞を、翌年、『佃島ふたり書房』で直木賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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saga
2
古書や古本屋や日常のエッセイ。もう少し古書についての話し多かったらと思った。あまり興味がない話は少し流し読みした。 作者の小説はまだ読んだことが無いので、読んでみたい。2019/04/13
wasabi
2
変わらずいいなあ。背伸びしないで、身の丈からの視点で綴ることの大切さをいつも教えられる。じっくりと時を経て、年輪のように身に付いた教養が伝わってくる。そして、モノやカネの貧しさを心の豊かさに換えてこられた、逞しき優しさにあふれている。2009/01/24
ちょーのすけ
1
新聞や雑誌に掲載されたエッセイを集めた本。看板に偽りありで、古本の話はあまりない。しかし「礼儀は人情から」と「神のへま」は素晴らしい文章。2009/03/15
kuriko
0
「ブンブン堂のグレちゃん』と「きよのさん」、「吾輩のご主人」、あと美智子さまの本をとりあえず読みたい。2020/07/04