内容説明
ホッとする、温かくなる、気持ちがいい…これからは「ゆる気持ちいい」が幸せのキーワード。土鍋で炊くごはん、写経、懐かしの洋食と器、インド旅行etc.暮らしの中の“ゆる”を見つけ、楽しく生きるヒントを綴る。
目次
ゆるプロジェクト
おこげの香り
奈良シカ紀行
はじめての写経
佐賀ひろびろ紀行
愛しの温熱用具
俳句ことはじめ
磐越ひまひま西線
鮒に恋して
お坊さんのお弁当〔ほか〕
著者等紹介
岸本葉子[キシモトヨウコ]
1961年鎌倉生まれ。エッセイスト。東京大学教養学部を卒業。会社勤務を経て、中国北京に留学。同年代のがん体験者と「希望の言葉を贈りあおう」を合言葉に「HOPE★プロジェクト」を発足(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ミカママ
461
岸本さんというと、初めて手にした彼女の30代の頃の作品から、気づくと何冊か読ませていただいている。今回はまた「ゆる」という流行り言葉に乗せられて手に取ったわけだが、世間一般からする「ゆる」の定義とは、ちょっとズレているような。そもそも彼女は、どういう立ち位置なんだろう。小説を書かない群ようこさん?そこはかとない教養を感じさせる文章を書かれる方だが、大病をされて少し路線が変わってきたように思う。今後は他のエッセイストさんたちとは、差別化を図った作品を読んでみたい。2019/05/26
ぶんこ
44
本質的に真面目な方だからこそ、ゆる・・に憧れ、目指しているのかなと思いました。 元々ゆる・な方からみると、ゆる・とは思わないのではないかな。 こう言いながら、私自身も真面目寄りなので共感するところ大でした。 お坊さんのお弁当を食べてみたくなりました。2015/02/15
あつひめ
32
ゆるゆる~って自分に優しくしている…って気にさせる言葉ですね。だからタイトルの「ゆる気持ちいい~」なんて聞くとついつい手に取ってしまう。キツキツの下着を身につけながら語るものでもないですよね。やっぱりチュニックみたいな心も体も解放してしまうような服装で「ゆる気持ちいい~」は語りたい。実際、自分の身の回りに岸本さんの体験みたいなものはゴロゴロ転がっているのかもしれない。それに気付ける心のゆとりをまずは身につけたくなりました。「はじめての写経」が印象的。写経している時の岸本さんの心の冷や汗がよくわかります。2011/09/16
つたじゅん
8
自分のまわりのちいさなことに生真面目に向き合って真剣に悩んでいて、なんか深く考えずに読めてほっとするから手に取ってしまうのでしょう。ゆたぽんが劣化するとは知らなかったな~2010/09/14
mokamoka
7
真面目にゆるに取り組む真面目な作者に好感持ちました。私は「ゆる」ではなく、禅の「不落因果・不昧因果」が印象に残り、独立した「今」を丁寧に精一杯生きていこうと思いました。全くもってゆるじゃない感想。2010/11/18