内容説明
男装に懐剣、背にはモーゼル銃、鹿毛の馬に跨がり、白薔薇のように美しい秋瑾が行く―裕福な家と家族を捨てて女性解放と革命の道に飛び込み、志なかばで空しく刑場の露と消えた中国革命の女性闘士の生涯を描ききった、感動のノンフィクション・ノベル。
著者等紹介
山崎厚子[ヤマザキアツコ]
1936年東京生まれ。明治大学文学部史学地理科卒業。同人誌歴10年。中国の近現代史を舞台に作品を書き続けている。『北京恋』(河出書房新社)にて第一回日本文芸家クラブ大賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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takao
3
ふむ2024/02/12
liangzhang
0
再読。秋瑾のことを知りたいと思った時、偶然出版されたのですぐに購入して読んだ。日本で彼女に関する書物、資料は少ない。その中で秋瑾に初めて接するには適している小説だと思う。それにしても秋瑾のように強い意志を持ち続けることは私には無理。本書のあと、「秋風秋雨人を愁殺す」 (1968年) 武田 泰淳 (著) を読んだ。
惰性人
0
孫文と同時期に清朝転覆を企てた中国人女性の生涯。ただの向こう見ずなテロリストか、それとも革命家なのか...2013/03/16
寿里子
0
まったくこの人のことは知らなかった。彼女自身も彼女を取り巻く人々のキャラクターをもう少し描いてくれていたら、もうちょっと読みやすかったかなぁ。2024/04/21
Sin'iti Yamaguti
0
秋瑾については今まで知らなかったが、何のきっかけで興味をもったのか、思い出せなくなってしまった。伊藤野枝関連の本からだったろうか。たしかに、野枝と秋瑾とでは、男性観や家庭環境はもちろん異なるが、一途なところ、そして高い理想と教養は共通している。映画も機会があれば見てみたい。2023/10/28