内容説明
19世紀最後の年に東北の片田舎の大造り酒屋に生まれ、東京でアヴァンギャルド美術・詩作運動の潮流にもまれ、尾羽打ち枯らして帰郷。自我を捨て、あまりに作為のない奇妙な詩をめざし、詩集『障子のある家』を遺して太平洋戦争のさなかに衰滅死した、ある放蕩無頼な詩人の評伝小説。
著者等紹介
正津勉[ショウズベン]
1945年、福井県生まれ。詩人。72年に詩集『惨事』で詩壇にデビュー。自虐的かつ暴力的な詩的言語で注目をあび、以後、70年代詩人のひとりとして活発な詩作活動を展開。ナイーブで鋭敏な感性は『エヴァ』『死ノ歌』など極度に研磨された「青春詩」に結実(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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