コップとコッペパンとペン

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  • サイズ B6判/ページ数 152p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784309018157
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

内容説明

1行先も予測できない!現代・非人情物語。

著者等紹介

福永信[フクナガシン]
1972年、東京都に生まれる。98年「読み終えて」で第一回リトルモア・ストリートノベル大賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

三柴ゆよし

16
「コップとコッペパンとペン」。重要なのはつまり「コッペパン」である。「コップ」と「ペン」をつなぐ接着剤としての「コッペパン」。そういう無茶な連想に基いた文章が続いていくのだから困ったもので、それはたとえば冒頭からしてこんな調子。「いい湯だが電線は窓の外に延び、別の家に入り込み、そこにもまた、紙とペンとコップがある。この際どこも同じと言いたい」。さすがに全篇この調子ではないけれど、とにかく飛躍している。そんなわけなので、読者に要求されているのは多分「なんでそうなるのッ!」というツッコミなのである。(続く)2011/03/18

葉鳥

8
違う作品に登場したのがきっかけで手に取った作品。どれも不思議な話だったな。文章の転がし方も独特だった。最後の方の話は「ーー」の補足が多くて内容が頭に入ってこなかった。2024/04/15

訃報

7
奇は間違いなく衒ってるんだけど、いたるところに、小説ってこんなことできるんだ、という新しさやその萌芽が見え隠れしていて、衒ってるだけじゃなく、現代文学としてちゃんと面白い、面白さとは何かを考えた結果衒った形になってて、その面白さは新しく有益なのだけど、面白いだけ、という気もする。技だけで書かれたもの、ある意味純粋な娯楽で、ある意味純度100%の純文学だが、何にせよ、感動とか、そこまで行かなくとも、良いなあ、という瞬間がない。それはそのはずで、というのも一つの小説世界というものが創られておらず、物語にとって2015/02/15

つゆき

7
とても不思議な展開なのです。無駄を徹底的に省くとこうなるのかな?いや、ちょっと違うかな。ある意味実験的だけど、頭の中にたくさんの「?」が浮かぶ感じは好き。掴みどころのないストーリーに翻弄されるまま読了。2010/10/23

こっぺ

7
不思議な空間に巻き込まれてしまう短篇集。飽きずに自然にぐるぐる流れに身をまかせるのが一番。さりげなくとんでもない所に連れて行かれてしまってる。【図】2010/08/12

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