美酒と革嚢―第一書房・長谷川巳之吉

美酒と革嚢―第一書房・長谷川巳之吉

  • ただいまウェブストアではご注文を受け付けておりません。
  • サイズ A5判/ページ数 441,/高さ 22cm
  • 商品コード 9784309017730
  • NDC分類 023.1
  • Cコード C0095

内容説明

震災後の出版界に美と豪奢の時を築き、刊行書目をもって自叙伝を書くという高邁な精神を貫いた男がいた。堀口大學、萩原朔太郎らの絢爛たる造本の豪華本を刊行し、徹底した在野精神、反アカデミズムで「第一書房文化」と讃えられて大正・昭和の出版・文学界をリードしながら、最盛期の昭和十九年に自ら書肆を閉じた伝説の出版人の航跡と謎を追う、渾身の評伝。伝説の出版人の二十年の航跡を追い昭和文化の全体像を鮮やかに再現した。

目次

第1部(反時代的に;震災まで;東京復興;美酒と革嚢)
第2部(第一書房という出版社があった;英国大使館通り;第一書房文化―「セルパン」まで;第一書房文化―「氷島」まで;春山行夫登場;ある転向;戦時体制版;「永住の地」へ―鵠沼移住;第一書房新体制;第一書房廃業)

著者等紹介

長谷川郁夫[ハセガワイクオ]
1947年神奈川県生まれ。早稲田大学文学部在学中に小沢書店を創立。1972年、代表取締役に就任。2000年9月までの間に、およそ700点の文芸書の編集・制作に携わった。その造本技術は「小沢本」として今日の読書界においても珍重されている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ステビア

22
伝記だが、著者の評が非常に辛いのが面白い。ただ俗物だというその評価もわかる気がする。2022/10/29

rbyawa

2
j087、第一書房というのは戦後に非常に評価を上げたらしいというのは聞いたことはあったものの、私は誉められているのを見たことがなく、現在に至るまでのどこかで消えたらしく本を読んで納得、味方がいないにもほどがある…。しかし問題があるのは趣味の悪さというか精度の低さと言動だけのようなので適度に距離を置いて付き合う詩人もいたのかな…ところで堀口大学さんという人はひょっとして、第一書房と共に名前が消えてしまったのでは、この人はいい人だよね…。それと萩原朔太郎のメイン出版社なのに徹底して避ける室生犀星…さすが野生。2019/08/04

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/250053
  • ご注意事項