内容説明
5月にはまた杏色の靴をはきたいと言った作家・城夏子。彼女は、もう何十年も前に、美しく、愉しく年齢を重ねるための秘訣を、誰よりもみずみずしい文章で私たちに教えてくれていた。今を愛し、今あること、今生きることのよろこびを、そして、森茉莉、宇野千代、中里恒子、網野菊…作家との交流の中で学んだ美しく生きることの秘訣を、摘みたての薔薇のように新鮮な文章で綴ったエッセイ。生涯を通じて薔薇を摘み続けた城夏子が贈る、“17歳のかけら”をとじこめたときめきの一冊。
目次
十七歳を呼び込む方法
第1章 私が選んだ愉しいホーム暮らし
第2章 愉しみいっぱいの人生にぞっこん
第3章 飲み、食べ、愉しく暮らす
第4章 おしゃれはデートのように
第5章 一粒一粒かたちのない宝物をちりばめて
エピローグ 三つの愉しいあとがき
著者等紹介
城夏子[ジョウナツコ]
1902~1995。和歌山県生まれ。17歳の頃より雑誌『女学世界』『令女界』『女学生』等への投稿を始める。『令女界』の編集助手をしながら少女小説を書き、1924年(大正13年)、初の少女小説集『薔薇の小径』(竹久夢二装幀:挿画)出版。1928年(昭和3年)、長谷川時雨主宰『女人芸術』の同人となり、『文学時代』の嘱託記者を経て、終戦直後、女流文学者会の会員となる。1969年(昭和44年)、67歳の時に、千葉県流山市にある花と緑に囲まれた有料老人ホームに入居、世間をアッと言わせる。優れた感性と繊細な筆で、“叙情文学”に新境地を開いた。また、生きて行くことの楽しさ、その方法をポジティブに颯爽と伝えるエッセイは、多くの読者の共感を呼んだ
早川茉莉[ハヤカワマリ]
出版社勤務を経てフリーのライター、編集者となる。雑誌『オリーブ』の元・熱狂的な読者。好きなものを特集する雑誌『サプライズ』を編集する傍ら、森茉莉、寅さん、“17歳”の匂いのするもの、カフェ通いに熱中する日々を送っている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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necoko19