目次
Walkin’
チャンス
なんてったの
いなごが飛んでいる
ひこうき
100ミリちょっとの
誰かを捜そう
ごきげんはいかがですか
Little Flapper
It’s Be Alright〔ほか〕
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
アラタ
2
フィッシュマンズのボーカリストであり、ほぼ全ての作詞作曲を手がけていた佐藤伸治の歌詞集。基本的にネガティブ。ただ額面通りに受け取れない不思議な魅力がある。どれだけ愛する人や気の許せる仲間が一緒でもふとした瞬間、自分はたった一人で孤独なんだという感覚を切り取って、易しい言葉遣いで音楽と繋げている。幸せの日陰にあるものをじっと観察し続けるって大変だろうな。何もないこと、ゼロであること、静かであることを、騒がしい日常の中でも受け止め続ける態度は、想像力を膨らませるうえでとても大切なことなんじゃないかと感じた。2020/05/05
いわちき
2
バンド、フィッシュマンズ佐藤の詩集。多分当時のレゲエの先端を行ったバンドの歌う詩は、その音楽の浮遊、非現実感から想像もできないほどどこまでも、日常を照らし感謝する。「ホコリと光のすごいごちそう」いつも通り光に照らされて舞うホコリさえ、彼にとって特別な日常の一コマなのだ。そして祝祭の毎日の中、過ごす佐藤はせわしなく毎日を消化する人達の世界から切り離されて浮遊していった。佐藤の言葉は、彼の美しい孤独の言葉だ。この本を読めば佐藤の孤独の世界へゆける、喧騒の毎日から切り離されて「二人ぼっち」になれる。そう思う。2014/11/25
Decoy
1
詩だけ読んでも、素晴らしい。意外と、曲を聴いた時の印象と異なる。シンプル過ぎるぐらいの平易な言葉遣い。ささやかな幸せを感じさせるものもあるが、全体的に虚無感や孤独感の方が強く感じられる。この先、折に触れて読み返すことになりそう。2016/08/12
じょーじ/ふぁっつ
1
伸治くんの言葉がいつも胸を打つので、買ったけど、ずさずさと撃たれた。なんにもしらないけどなんでもわかってる。遠くからあなたを見てるよ。本当に妖精だと思う。そういった意味で
yasuhitoakita
0
この言葉の力は凄い。読んでると曲が脳内再生されてしまうので読了に意外と時間がかかった。2018/11/04