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新撰組捕物帖―源さんの事件簿

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  • サイズ B6判/ページ数 306p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784309017358
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

内容説明

われが副長助勤・井上源三郎がゆく。そそっかしくてお人好し、好奇心旺盛でおせっかい焼きの源さんは、つい事件をかぎつけては、こっそり首を突っ込んでしまう。平隊士・中村久馬、監察・尾形俊太郎もいつしかひきずりこまれて…。気鋭の作家による市井派新撰組小説誕生。

著者等紹介

秋山香乃[アキヤマカノ]
1968年、北九州市生まれ。作家。中学時代は演劇部でシナリオやコントを書く。高校入学の頃より小説を書き始める。活水女子短大卒業後、歴史サークルを主宰、会誌を発行。デビュー作の『歳三 往きてまた』(文芸社)が新撰組ファンのみならず、時代小説ファンの支持を得る(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

えみ

65
やはり最後は泣かせてくれる。彼に戦死は似合わない…。剣術が飛び抜けて得意なわけでもなく、これと言って目立つこともなく、新選組の幹部に座っているのが不思議なくらいの男。だけど、困っている人を見るとどうしても放っておけない…人情派隊士とは即ち井上源三郎、その人である。 “ほのぼの”担当“癒し”当番。今日も世話好きの年上隊士として周囲に呆れられながら、土方に睨まれながらも自由気ままに事件に首を突っ込んで人助け。お節介もここまでくれば、兄貴分というよりもうお父さん。思わず微笑んでしまう。尾形俊太郎との会話が尊い。2022/07/10

優希

46
面白かったです。源さんが主人公の短編集でした。人柄の良さとまわりの人たちがいい塩梅の関係を保っているのが良かったです。殺人集団であり、悲劇の見方もできる新選組ですが、その中でもほっこりする存在が源さんだったのですね。2024/02/21

ちはや@灯れ松明の火

37
豪胆なカリスマ性も冷徹な頭脳もなければ、冴え渡る剣の腕も有していない。けれどそこにいるだけで周りを和ませる何かを持っている。東から来た荒ぶる狼の群れの中、一見目立たぬ穏やかな瞳の奥に潜むのは溢れんばかりの人情と思いもよらぬ行動力。新選組六番隊組長源さん、江戸っ子たる者お節介上等。父を殺された少年を思いやり、孤高の刃が引き起こした刃傷沙汰を憂い、局内恋愛騒動に首を突っ込んだりと、日に日に血の臭いが濃くなっていく京の都を駆け回る。少しでもあたたかな風が吹き込むように。大切な仲間の集うこの場所を慈しむように。 2012/01/05

金吾

31
◎井上源三郎が主人公の話は初めて読みました。源三郎の人柄の良さと取り巻く人々がいい感じであり、悲劇性がある新撰組の話でありながらほのぼのとしました。ラストもいい感じでまとまっており良かったです。2023/10/27

ウッチー

19
井上源三郎が好きになる本。世話好き、お節介ものと説明されているが、私の印象は、皆から慕われていたこと。 土方、沖田からも一目置かれ、義理と人情味に溢れる源さんは、ラストの「源さんの形見」では世話した三太が、しっかりと答えている。 新選組好きで、源さんをあまり知らない方、是非読んでみて❗️2016/04/19

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