内容説明
父の死、レコード大賞連続受賞、作詞家・作家として多忙を極めた悲喜こもごもの日常に、彩りを与えた愛犬・愛猫たち。ともに人生を歩んだ彼らとの三十年間を、ユーモアと哀感をこめて描く感動の書き下ろしエッセイ。
目次
パリで聞いた父の訃報
妻が猫を買った理由
オッド・アイの天使
新開地の放浪猫
アルプスの巨大犬が贈り物
芝生は猫の宝石箱
猫の留学
ローとポパイとポーと
ニャンニャンの傲慢
ローの遠吠え〔ほか〕
著者等紹介
阿久悠[アクユウ]
1937年、兵庫県淡路島に生まれる。明治大学文学部卒業。広告会社勤務、放送作家を経て、作詞家、作家として旺盛な活動に入る。82年、『殺人狂時代ユリエ』で横溝正史賞、97年、これまでの業績により菊池寛賞、99年、紫綬褒章、2000年、『詩小説』で島清恋愛文学賞、03年、時代をとらえた執筆活動が評価され、正論新風賞を受賞
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感想・レビュー
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wankousan
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阿久悠さんが凄く多忙の時にわんこ&にゃんこに癒されていたのだな~と思いました。秋田犬の女の子に小太郎とか命名のしかたが楽しい、有名作詞家とかけ離れたギャップに笑いました。阿久さんと犬・猫の関係は師であり、友であったという最後の文章に納得です。2017/07/07
梅干し夫人
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大きな犬を飼われていたのですね。だんだん年老いて弱っていくのは仕方のないことだけど、やっぱり切ない。
かい
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装画は岸並千珠子さん。2014/06/07
TOKUMOTO
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飼っていた、大型犬や猫の性格や特徴の描写が、読む者に理解しやすくて、師であり、友であったことが、よく理解できる。2020/07/25
わんわんお
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最初の数ページ読んだ感想。昭和のアナウンサー的な書き方だなぁと思いました。猫は家の中、犬は家の外といった今では多分批判が出るだろうけど、猫や犬の扱い方に時代を感じました。でもペットを愛していたのは分かります。2020/06/19