内容説明
職場でも家庭でも疎外される私の“安息の場所”は?新堂冬樹が贈る最悪のホームドラマ。
著者等紹介
新堂冬樹[シンドウフユキ]
1966年生まれ。『血塗られた神話』(講談社)で第七回メフィスト賞を受賞
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
そのぼん
23
初めはタイトルほどインパクトはないかと思っていましたが、読むうちにブラックユーモア的な雰囲気が読み取れて楽しめました。今まで読んだ新堂冬樹の作品のなかでは、少し荒らさが感じられるものも幾つかありましたが、今回はに関しては今までほど気になりませんでした。某有名アニメのパロディの『団欒』はインパクト大でした。2012/09/22
佐藤 敬一
18
最後の「部屋」は最悪。読みながら何度か本をぶん投げそうになった。2019/03/03
ムーミン
11
狂気。2019/09/14
ろけっと
10
主人公は婿養子。妻はそそっかしく、お馴染みの失敗談をさも楽しそうに語る。義弟はいつも一言多く生意気で、いつも義父にカミナリを落とされている。義妹は義弟が学校で立たされていたことをチクるし、なぜか敬語で話す息子と微笑むだけの義母。 息苦しい...大阪生まれだが阪神ファンということを隠し、疲れていても義父に誘われれば一杯飲みに行く。しかし、隣人の女子高生と親戚のおしとやかな嫁に恋心を持ち、自分勝手な妻を嫌悪している面も持っている。 『団欒』は、いつもニコニコ、マスオさんの苦悩のお話。2010/08/09
とももん
7
新堂冬樹の味が満載の短編集でした。つっこみとかぼけとかほんと新堂冬樹っぽい。短編だったけど、全部主人公一緒じゃないかと思うくらい、人間性が似ていた。黒新堂冬樹と白新堂冬樹とあるらしいけど、こういうのは何に属するんだろう。やっぱり黒が好きですけどね!2015/11/18