内容説明
古本、貸本、新刊本…、さまざまな気になる本と人をめぐる、エピソードに満ちた最新エッセイ集。
目次
1 貸本屋の女主人(本の時代の終末;予期せぬ出会い;文壇の気風 ほか)
2 古書のぬくとい街(岩波新書、私の薦めるこの一冊;本とあらば何でも見たい;組み立て付録 ほか)
3 浮世離れの古本屋(開かずの間―車谷長吉『白痴群』;連鎖の楽しさ―岩田宏『渡り歩き』;書物殺しの犯人―佐野真一『だれが「本」を殺すのか』 ほか)
著者等紹介
出久根達郎[デクネタツロウ]
1944年、茨城県生まれ。作家、古書店主。1973年より古書店「芳雅堂」を営むかたわら文筆生活に入る。92年、『本のお口よごしですが』で講談社エッセイ賞を、翌年、『佃島ふたり書房』で直木賞を受賞
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感想・レビュー
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こよみ
30
古本屋って経営苦しいんだなあ紹介している本はいくつか読んでみたいと思う2013/04/13
ミニドラ 一日十善
9
図書館から借りてきて読んだ本。古書店に行き、何か買おうかな。2014/07/13
波多野七月
4
『古本・貸本・気になる本』というタイトルが、気にならない本好きはいるだろうか。淡々と進んでいくアナログな世界が、どこか心地いい。若い世代よりも、50〜60代、あるいはもっと上の年代の読者の方がこの本に親しみがわくだろう。著者が10数年前に札幌の街を訪れた時の、仲間の1人が思わず口にした「古本って、ぬくといねえ」という言葉がいい。肌寒い日に、あたたかいお茶をすすりながら読みたくなる本の本です。2014/11/17
miou
3
著者が働き始めたばかりの古本屋でのエピソードや同業の仲間との交流の様子、気になる本の話など、読みやすくわかりやすい文章で書いてある。時々読む著者のエッセイは、いつも温かい。読んでいてホッとする独特の雰囲気がある。最後の章に掲載してある書評を読んで、読みたい本をいくつもメモ。気になる本が増えてしまった。2021/08/29
ラグエル
2
古本を探した情熱的な日々。最近そういえばそんなこともできなくなってしまっていたわ。2011/05/20