内容説明
家事放棄の“粗大ゴミ”=母・君枝とパラサイトされている姉、そして私。女三人、奇妙な家族の行方は?第40回文芸賞受賞作。
著者等紹介
生田紗代[イクタサヨ]
1981年8月13日生まれ、二二歳。千葉県在住。現在、明治学院大学法学部四年に在学中。2003年、『オアシス』で第40回文芸賞を受賞する
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
tototousenn@超多忙につき、読書冬眠中。
99
自転車が盗まれた!! 駐輪場に止めていた私の自転車が...なくなっていた。 家事を止め何もやらなくなった母は、 我が家の役たたずの「粗大ゴミ」となった。 どうせ盗むなら役立たずの「粗大ゴミ」化した母を盗んでほしかった。 私の自転車探しの日々が始まった。どうしても取り戻したい理由が私にはあった。 2021/01/28
ねむねむあくび♪
39
図書館の本。うーん…なんだろうこの感じ。ガサツで無駄にエネルギーをもて余してるメー子さん。町田康や、本谷ちゃんに通じる印象。でも、パワフルの片鱗を感じさせるけれど、書き込み不足で物足りないなぁ…。残念でした。2013/10/07
やっち@カープ女子
26
作風は瀬尾まいこさんに似ていてとっても読みやすかった。しかし盗まれた自転車、亡くなった友達、失踪した母、どれもどうなったか分からず中途半端で読み終わってもモヤっと。母娘関係のパターンは他人事じゃない気がして苦笑しながら読んだ。2013/10/12
tokkun1002
21
初、生田紗代さん。デビュー作品。【2003年文藝賞受賞作品】長期単身赴任の父親に残された母親と姉妹家族。ときに父親の弟にあたる叔父を加えた生活はある意味牽制のバランス。だったのね。2014/07/05
ペトロトキシン
11
何でもない日常の描写の中にあって、パラサイトな母親が何故にこんなにも何もしないのかと謎が深まっていく。謎が深まるといえば、メー子の自転車に対する執念はいかほどなものかと思っておりましたが、訳あり自転車だった訳ね。でも、その訳あり自転車もメー子パクってるやんwww2015/10/25