黒い林檎

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  • サイズ B6判/ページ数 322p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784309014210
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

内容説明

ある人気ロッカーの謎の死、高級老人ホームで次々と発生する奇怪な自殺、そしてこれらの事件の陰に存在する「フゲンβ」と呼ばれる媚薬―。夜の街、新宿歌舞伎町に店を構える漢方薬店「六砂堂」。そこの主人であり鍼灸・気功の達人=嵯峨野市朗次と、愛弟子=守安創司が「フゲンβ」をめぐり奮闘する。テトラと名乗る謎の美少女、組織売春、警察公安etc.「フゲンβ」に秘められた真実、そして明かされる驚愕の事実。最上のエンターテインメントノベル、ついに刊行。

著者等紹介

鐸木能光[タクキヨシミツ]
1955年、福島県福島市生まれ。『マリアの父親』で第四回小説すばる新人賞受賞。『G線上の悪魔』『カムナの調合』など小説作品の他、『デジタルストレス』『ワードを捨ててエディタを使おう』など、電脳社会をテーマにした著作も多い。文芸ネット発起人。著作権証明準備機構世話人
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感想・レビュー

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朱音

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ある種の「選民思想」または「科学のためなら多少の犠牲はやむを得ない!」という考え方。何度も否定されつつもなお現在もどこかにあるのではないでしょうか。特にSFやホラーなどの分野では敵役としてのそんな「マッドサイエンティスト」の活躍(?)が期待されます(笑)この話もそういった分野に入るのでは。ニュアンスとしてエンターティンメント要素が濃い。(つまり大人向き“お色気”シーンがたっぷり)話が広がってゆくその広がり方に比べて収束に向かうとちょっとあっけない部分もあるけれど。結構楽しめます。2002/04/10

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