内容説明
言葉は、「私」を本当に伝えるか?言葉は、人と人を本当につなぐか?季節を、土地を、時を巡って、世を映し心を伝える歌―詞と音の交響・快楽の器。作詞生活33年、世に送った歌5千余曲。歌謡曲に新しい世界を拓いた阿久悠が、言葉痺せた今の日本に、息づく詞の再生を求めた、渾身の書き下ろしエッセイ450枚。
目次
春は東京にだまされる(東京;喫茶店;先生 ほか)
夏は金魚と遊びたい(金魚;殺人;林檎 ほか)
私は小指が痛くなる(小指;傘;煙草のけむり ほか)
冬は心中がしたくなる(心中;かもめ;汽車 ほか)