内容説明
少数派を恐れず合理主義に徹し、終始一貫、良心に従って生きた、宰相・石橋湛山の生涯。
目次
序章
第1章 オションボリ
第2章 「ビー・ジェントルマン」
第3章 プラグマティズム
第4章 東洋経済新報
第5章 小日本主義
第6章 父と子
第7章 政界
第8章 悲劇の宰相
終章
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
BIN
5
第55代内閣総理大臣石橋湛山を描いた作品。近現代史は全く興味がないこともあり、恥ずかしながら全く知りませんでした。ジャーナリストになるも、自分の考えを実現するために政界に、そしてとうとう総理にまで登りつめた。日蓮宗の僧侶の子でいい人と出会い、教えられたことで政治家には珍しく?公平無私な人に成長した。父親が偉い。「Be gentleman」「自分の良心に従って行動せよ」と今の政治家も見習ってもらいたい。吉田に鳩山に岸とそんな時代か。面白く読めました。2021/07/17
とうくぼやかや
0
早大出で経済ジャーナリストを経て政界に入り、吉田内閣で大蔵大臣。公職追放を受け、解除の後鳩山内閣で通産大臣。そして総理大臣に就任するも病により二ヶ月余りで辞職。予算審議に一度も出ることのなかった短命内閣。その後は日中関係の回復に尽力。日中国交回復の基礎を作り上げた。自分の理論を実践するにはトップにならなくっちゃねって頑張ったのに、そこがゴールになっちゃった感じが運命のいたずら。コンパクトだが、戦後の石橋内閣誕生までの政権争いのグダグダに苦笑い。必然、吉田も鳩山も岸も悪役。現自民党の略歴でもあるのか。2012/11/04