内容説明
母と、二人の弟たちと、そして僕自身への鎮魂歌。蓮如上人滅後五百年記念・ノンフィクション文学賞第五回蓮如賞佳作受賞。
目次
1 雪の病棟
2 独り信仰
3 五年という幽霊
4 笑顔の先行者
5 ヒトの輪
6 みんな消える
7 ヨブを超えて
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Tomohito Moriyama
1
どういう繋がりかわからないけれど(地元だから?)、赤城山のみやま山荘の共用スペースに置かれていて、興味が湧いて購入。自分の健康状態が万全で好きに山を歩き回れているのは当然でなく奇跡であり、いつ状況が変わってもおかしくないと認識するのに役立った。宿命とは? 信仰とは? 色々なことを考えさせられた作品。
五月雨みどり
1
迂闊には感想なぞ書けない。巻末に、著者の古くからの知人という吉本ばななの読書感想文が掲載されている。これを読んだら尚更書けない。人生というもののあまりの重さに呆然とする。もっと広く読まれるといい、いや読まれるべき本だ。