緊急招集(スタット・コール)―地下鉄サリン、救急医は見た

  • ポイントキャンペーン

緊急招集(スタット・コール)―地下鉄サリン、救急医は見た

  • ただいまウェブストアではご注文を受け付けておりません。
  • サイズ B6判/ページ数 221p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784309012698
  • NDC分類 498
  • Cコード C0095

内容説明

若い女性が苦しい息の下で問いかける。いったい何なのだ。どうなっているのだ。―1995年3月20日朝、未曾有の惨事のさなか、野戦病院と化した医療現場で悩み、苦しみ、死力を尽くした一救急医の目を通して、刻々と変化する事件の細部をはじめて明らかにし、救急医療、災害救助、危機管理の問題に大きな一石を投じる、東京地下鉄サリン事件・迫真の書き下ろしドキュメント。

目次

第1章 東京地下鉄サリン事件における医療現場(一九九五年三月二十日;終わらない地下鉄サリン事件 ほか)
第2章 東京地下鉄サリン事件を分析する(プレホスピタル・ケア;医療機関における対応 ほか)
第3章 より良き救急・災害医療を目指して(市民が守る市民の命;災害に対応できる医師の育成 ほか)
この事件で日本はどう変われるのか―あとがきにかえて

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

デューク

1
「教訓は普遍化することによってのみ、教訓たりえる」。緊急医として地下鉄サリン事件の最前線にあった筆者が語る、医療現場の記録。 筆者は地下鉄サリン事件当時、聖路加国際病院で緊急医として勤務していた。首都中枢が毒ガステロを受け、数千名の死傷者を出すという未曽有の事態に、医療スタッフたちはどのように対応したか。時系列に剃って克明に描かれた記録。前半の事件当日の記録も、後半の緊急・災害医療体制への提言も、鳥肌が立つこと請け合いの一冊である。おすすめ2021/09/26

たかむら

1
地下鉄サリン事件の当事者(医療現場)として、その時の様子を克明に描かれていて衝撃的。マスコミなどではあまり語られない、医療現場の状況や二次被害、収容の問題などが浮き彫りにされている。当事者だからこそわかるマスコミ報道の在り方のメリット・デメリット、救急搬送の混乱が分かるのは良かった。後半に進むにしたがい、医療、マスコミ、救急の対応、政治などへの提言が中心となり、まるで半分論文を読んでいるよう。本書の提言をそういった関係者が読んで、何かしらの対策を取ることはあるのか・・・と考えると少し残念な気持ちになった。2013/10/12

ネコタ

0
地下鉄サリン事件で実際に起こった様子を救急医が詳細に描いている。事件についてはもちろん日本の救急医療・災害医療に対する疑問・課題を明らかにしている。2010/09/23

seura

0
「普段してないことを災害時になって初めて行うことは間違いである」(普段使ってるやつか、非常用だとしても訓練で使って慣れとく)/ギョウザの包みの臭いと汁にも警戒してしまうくらい2023/04/15

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/631617
  • ご注意事項