ひたくれなゐに生きて

ひたくれなゐに生きて

  • ただいまウェブストアではご注文を受け付けておりません。
  • サイズ B6判/ページ数 162p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784309012070
  • NDC分類 911.162
  • Cコード C0092

内容説明

明治・大正・昭和・平成―四つの時代を生き抜いた女性歌人が詠い上げる八十八年の生命の精華!二・二六事件で反乱軍幇助罪に問われた将軍を父に持ち銃殺刑に処された青年将校を幼馴染みに持つ女性歌人は波瀾の人生を渾身に生き、奥行き深き歌々を詠い続ける。

目次

花は艶かもしれないけれど(俵万智)
八十年生きればそりやぁ(佐伯裕子)
人間の色を濃くしてきた現代短歌(道浦母都子)

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

しげ

60
短歌、俳句を嗜むほど学は有りませんが梯久美子さんの「この父ありて…」で故人、齋藤史さんの作品を遅ればせながら知るに至り、改めて「詠」の世界について知る機会を得ました。本書では俵万智さんらとの対談を通し明治、大正、昭和、平成を生き抜いた歌人としての貴重な語りを聞かせて頂けました。226事件で処刑された同級生、処分を受けた父、残念ながら宮中歌会の召人として皇居を訪れる前の対談なので、その部分の感想は有りませんが様々な思いや出来事もさらりと語られており、歳月を経る事の意味、達観された深みを感じました。2023/02/25

かふ

15
齋藤史の歌集かと思って借りたらインタビュー集だった。俵万智、佐伯裕子、道浦母都子と世代が違う三人がそれぞれインタビューする。俵万智は孫みたいな感じで昔話に花が咲く。モダニズムで出た齋藤史には俵万智には違和感ないように感じる。佐伯裕子は、死刑囚の肉親を持つ者同士なのだが、事情の違いがある。戦争を語る母と娘のような対話だったかな。道浦母都子は一番語れたのは天皇や歌壇に対しての反抗精神みたいなもの。批評精神とか。ただそれぞれ違う三人に対して同等に語り合っているのが素晴らしいと思った。お茶目さもあるモダン婆さん。2024/03/08

竹薮みさえ

1
なんというか、緒方貞子もそうだけど、この斎藤史もまた育ちがいいのだ。教養のある親に、教養の他清貧や気概やそんなものが感じられる。男にまけないではなく、やりたいことをしたたかにやってその結果、男を凌駕したというところも共通する。2013/08/18

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/698631
  • ご注意事項