内容説明
破戒僧、炸裂!修羅は、聖か。仏は、俗か。「無」の地雷をしかける不吉な長篇。芥川賞候補作。
感想・レビュー
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eazy
2
書き下ろしの2話、3話がいい出来でした。 この人の描写も「おおっ」と思うほどカッコイイときがあります。 禅寺の山門の前をヤクザの黒塗りのベンツが雨に濡れてゆっくりと滑り去るシーンはすごい描写でした。 それぞれのキャラ(坊主)もよかったし、 深夜の禅寺に響き渡るデビッド・ボウイっつーのがまたスゲエ。
Ichiro Toda
1
藤沢周の117回芥川賞候補作。神奈川県を舞台に禅僧を描いた作品。僧侶で書く必要があったのかというくらい僧侶が俗物でバイオレンス。僧侶の思考過程も不良じみていて不自然さを感じた。俗物と聖なる場所の垣根を僧侶が縦横無尽に駆け巡り、もしかしたら村上春樹の書きたいことに通ずるものがあるのではと思ったが、正直よくわからなかった。登場人物がほぼ僧侶なのだが、全員の思考回路がぐちゃぐちゃに絡まっていてほぼ意味をなさず、話の筋があってそこに理由付けをしているように思った。ただ洗練されていないラフな部分に心をくすぐられる。2015/04/04
kamakurasanma
0
巧いなぁ2014/01/21
為世
0
禅僧ぱねぇ2013/02/09
kamakurasanma
0
傑作