現代語訳 樋口一葉「十三夜 他」

現代語訳 樋口一葉「十三夜 他」

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  • サイズ B6判/ページ数 116p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784309011257
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

内容説明

夫の仕打ちに耐えかねて離婚を決意しながら実家へ帰ったお関。しかし涙ながらの両親の説得をうけて夫の許へ帰ることに。帰途の車をひくのはなんとかつて思いをよせていた男だった。旧暦十三夜の月あかりを背景に運命の残酷に耐える人々の深い哀しみに迫る「十三夜」、一葉きっての暗黒小説「やみ夜」、不遇な少年と女の美しい関係を描く「わかれ道」―絶妙なストーリー・テーリングで人間の心の暗闇をあばく名作三篇を収録。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

いのふみ

4
市井のリアル。訳者の大半が語っていたが、人称の問題はクリアーできていなかったように思われる。どうりで読んでいてすんなり入ってこないと思った。2016/04/28

4
一葉は何にしても読みにくい!(疑古文で最初期の女流文学だから?)そこに一葉の文体・思想の美しさがあるのですが、取りあえず文体は置いておいてまず内容把握の為に現代語訳で。夫の酷い仕打ちに耐え切れず両親にそのことを訴え離婚させてくれと頼むも、産業革命・明治維新以降よりいっそう厳しくなった性別分業の流れに押し負け、自分の意思を捨てて精神的・社会的な人生の終焉を受け入れる。現代ではこの傾向はフェミニズムの影響によって変わりつつありますが(それでも根強く残ってはいる)、当時の現実に真っ向から挑むのは天晴れ。2010/10/31

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