フレア

フレア

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  • サイズ B6判/ページ数 130p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784309011103
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

内容説明

いやなことって本当に忘れられるもんじゃない。音節化された少女の意識は快活な音感となって耳に残る。第33回文芸賞優秀作。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

oyu---

2
青木淳悟の選書リストに入っていたので、図書館で借りてよんでみた。2章のラストから話の流れが異質になり出し、徐々に引き込まれていく。主人公の心情と呼応するかのように、どんどん文章が倒錯していく感じもよかった2013/05/08

久遠

1
数時間で読み終わりました。最終的に不快でした。結局なにも誰も動かない救われない。私が読み取れなかっただけかもしれないが、登場人物達の行動が全部中途半端に終わり、この物語で何が言いたかったのかわからなかったので、自分なりに解釈することもできなかった。不快だった…2012/09/21

ミツ

1
第33回文藝賞(優秀作)受賞。会社で働く若い女性の一人称語りで過去の失恋、妊娠、堕胎を描く。修飾語を極力排した平易な日記のような文章で主人公であるキョーコの意識や感情が滔々と流れるが、それはどうにも抑揚を欠き、厚みのない表面をただひたすら撫でているようでどうにも歯がゆい。書かれていることも妊娠、堕胎というどうにも古典的な内容の域を出ず、いまひとつ刺激を感じられなかった。2011/05/04

じゅん

0
★★★★☆めちゃくちゃ変な作品でびっくりした。女性の過去に何かがあって病んでるのは最初からそれとなく察せられるのだけど、この主人公が見ている現実世界と内面世界が絶妙にずれているというか、妙に噛み合っていない感じが異様ですごい。筋だけ見ればわりとよくある話なのに、何が起こってもおかしくないような謎の迫力がある。感覚的には今敏の『パーフェクトブルー』のオチの異様さが近いかな。ずっと同じ平坦なトーンで崩壊へ向かっていくのはギルマン『黄色い壁紙』のようでもあり、たいへん好みだった。この作家は注目したい。2016/12/15

メカ黒猫

0
内容は、まぁ、ありがちな、乙女の現実を惨たらしく描いた救いのない作品なのだけれど、これを書いたのが男性ということに驚いた。独特の浮遊感があり、その点よく表現されているが、ドラッグ小説っぽいなぁと。まぁ滅多な事は言えないけど。。ご都合や、ありえないハッピーエンド物も苦手だけれど、こういった救いが無い話は読みたくないし、かなりのメッセージ性が無い限り文学と呼びたくないかな。もう氏の作は敬遠すると思う。2012/10/20

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