謝々!宮沢賢治

謝々!宮沢賢治

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  • サイズ B6判/ページ数 246p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784309010946
  • NDC分類 289.2
  • Cコード C0095

内容説明

不自由な環境の中で“中国人の手になる”独自の賢治論を展開し、以来、賢治学徒を自認する気鋭の比較文学研究者が、中国における先駆的研究成果と、自らの体験を重ね合わせて綴った待望の自伝的評論。

目次

第1章 宮沢賢治との出会い(「残りもの」の日本語;イーハトーブからの師 ほか)
第2章 宮沢賢治ショック(『雨ニモマケズ』の衝撃;中国での『宮沢賢治』翻訳第一号 ほか)
第3章 日本留学(軍服からスーツへ;謝々!日本のみなさま)
第4章 宮沢賢治の解読(「小さなこゝろの種子」とは何か;『雪渡り』の彼方 ほか)

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

さっちも

16
神保町の中国書籍ばかりある、本屋のワゴンにこの本がありました。最近、ようやく、宮沢賢治が放つ異常な光に気づきはじめた自分。その事が嬉しくて、外人、それも中国の人が、どのように理解してるのかを知りたく立読みしたら、買わずにはいられなかった。賢治の思想を抜き差しならない自分の問題として読む著者の感性に唸らせられ。また、戦後の中国人留学1号生として、来日した著者の戸惑いや文化比較が面白く、中国が置かれている立場や状況を少なからず理解できる事ができた。後半部の論文は今の私には少し早かったが機会をみて読み直したい。2018/10/14

kogyo_diamond

0
落合陽一経由で理事無碍を知り賢治の『インドラの網』に辿り着き読みたかったのは『宮沢賢治と中国―賢治文学に秘められた、遙かなる西域への旅路』だが図書館所蔵なくやむなく、なんの気なしに同著者の本書を借りたのだが、謝謝!と割と軽いタイトルの割に意外にも専門性が高い良書!文革後の中国の環境下日本語を学んだ著者が賢治と出会いその求道心を深く読み解いていく。「雪渡り」「北守…の論考は感動的。賢治と中国ツアーユーモアも光る。「中国は努力して変わってきたと言うのに世界は評価していない」最近よく聞く中国の言説にも納得出来る2021/12/11

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