南十字星の息子

南十字星の息子

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  • サイズ B6判/ページ数 400p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784309010212
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

内容説明

建築家である夫、巌と二人の息子、邑人と都夢と暮らす未央子は四十六歳。家族の危機に、未央子の年齢の危機が重なり、行き場を失くしつつある時、ホームステイの少年を迎えることになる。オーストラリアからやってきた十六歳の少年、エマニュエル・Kは、未央子にとって瞬時に魂の奥底まで理解しあえるような、不思議な心のつながりを感じる存在であった。南十字星から贈られたこの少年は、やがて静かな波紋となって、家族を予期せぬ方向へ導いていく…。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

myc0

1
女性って「母親」と言う個性に収斂されていくんだね。読んでてどんどん苦しくなるのは、作品の中に現実を目の当たりにするから。現実をただただ突きつけられて、虚構のはずなのにどこまでも現実がそこにあって、逃げ場がなくて、苦しくなる。誰が誰に似てるということじゃなく、共感とも違って「こういうのが、確かに存在する」って思う。読みながらテンション下がったなぁ。でも、目をそらせないんだ。こんな話、女性にしか書けない。父・母と言う役割の陰に、そこに一人の人間がいるということを意識させられた。私はどんな大人になるだろう。2011/11/11

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