内容説明
やわらかにめぐる季節のなかで、この世に存在するものみなへしずやかにそそぐまなざしから生まれるかぎりない“優情の歌”。
感想・レビュー
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双海(ふたみ)
10
やわらかにめぐる季節の中で、この世に存在するものみなへ、しずかにそそぐまなざしから生まれるかぎりない"優情の歌"。〈同時代〉の女性歌集シリーズ。「水無月の光を曳きて雨は降る水から生まれしものたちのため」「夢よりもあはきうつつを群れてゐるあきざくら咲き果てたれば冬」「忘られてあること美しきみづひきが花をつけたるままからびをる」「深更となるにいよいよ醒めてゆく日常なべて歌にかかはる」2023/07/26
すずき
1
端正な文語体。歌を読む喜びの王道という感じ。生活の中にある複数のアイテムがたしかな軸になって展開していくさまに深みがある。2017/08/27