内容説明
詳細な年譜を付した評判の本格長篇評伝。実地に調べあげた精細な事実と発見を夭折の作家への深い親愛をこめて積み重ね青春文学の永遠性の秘密を解き明かし生身の人間像を浮き彫りにした感動の名著。
目次
序 一顆の檸檬
第1章 生い立ちの風景―小学校まで
第2章 少年、冬の日―東京二本榎にて
第3章 少年、夏の日―鳥羽にて
第4章 迷える羊―北野中学校時代
第5章 青春の光と影―三高前期
第6章 狂的の時代―三高後期
第7章 天は青空、地は泥濘―本郷と目黒にて
第8章 冬至の落日―坂倉庁町にて
第9章 白日の闇―湯ケ島その1
第10章 冬蠅の恋―湯ケ島その2
第11章 悲しき突撃―再び東京へ
第12章 小さき町にて―王子町44番地
第13章 地球に痕を―伊丹から千僧へ
第14章 最後の安息―王子町13番地
梶井基次郎年譜