内容説明
人間という矛盾の塊は、どう救われていくのだろうか。それを突き詰めて表現する「文学」を語り尽くす、二つの渾身の講演録。
目次
1 文学が人生に相渉る時―文学逍遙七五年を語る(十六歳のドストエフスキイ;早稲田にて;衝撃のドストエフスキイ;志村ふくみさんとドストエフスキイ;ドストエフスキイと日本の文学者たち ほか)
2 カラマーゾフの“人間学”(佐藤先生からの電話;文学は“人間学”;「父殺し」から遠く離れて;最小限のあらすじ;川の両岸が交わるところ ほか)
著者等紹介
佐藤泰正[サトウヤスマサ]
1917年山口県生まれ。近代日本文学研究者、梅光学院大学大学院客員教授。早稲田大学文学部卒。文学博士。梅光女学院大学教授を長く務め、副学長、学長を歴任。中原中也賞選考委員も辺見庸受賞の第16回まで務める。著書に「佐藤泰正著作集」(全12巻別巻1)翰林書房・第6巻『宮沢賢治論』(第7回宮沢賢治賞受賞)など
山城むつみ[ヤマシロムツミ]
1960年大阪府堺市生まれ。文芸評論家。東海大学文学部文芸創作学科教授。大阪外国語大学ロシア語学科卒業。1992年「小林批評のクリティカル・ポイント」(『群像』6月号掲載)で第35回群像新人文学賞受賞。2010年『ドストエフスキー』にて第65回毎日出版文化賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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