宝島社文庫 『このミス』大賞シリーズ<br> 呪いと殺しは飯のタネ―伝記作家・烏丸尚奇の調査録

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宝島社文庫 『このミス』大賞シリーズ
呪いと殺しは飯のタネ―伝記作家・烏丸尚奇の調査録

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  • サイズ 文庫判/ページ数 287p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784299028396
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

出版社内容情報

第20回「このミステリーがすごい! 大賞」隠し玉作品。
「感電死するような刺激を約束します」小説家としての道で挫折し、現状に不満を覚えながら伝記作家として細々と生計を立てている男・烏丸。彼の元に、ある大企業の創始者・深山波平の伝記を書いてほしいという依頼が来るが、そこには金銭のほかに「刺激」を約束すると書いてあった。妻は自殺、次女は失踪。心筋梗塞で波平が死亡した後、唯一残された長女は植物状態に。大企業の創始者一家でありながら、呪いのような不幸に見舞われ続ける一家・深山家。一家を調べるうち、烏丸は「蝶野森の魔女」と呼ばれていた次女の血なまぐさい奇行や、監禁と拷問の跡が残された地下室の存在を知る。深山家の「刺激」で小説家としての再起を果たそうと烏丸が決意した矢先、新たな殺人事件が起こり――。

内容説明

オリジナル小説の執筆を諦め伝記作家になった男・烏丸尚奇。彼のもとに来た深山波平という人物の伝記執筆依頼には、人生を変えるような「刺激を約束する」とあった。深山家について調べるうち、彼らに起こった呪いのような不幸の数々と、魔女と恐れられた次女の奇行、監禁と拷問の痕跡が残る地下室の存在を知った烏丸は、彼らをもとに小説を書き、小説家としての再起を図ろうとするが―。『このミス』大賞2022隠し玉作品。

著者等紹介

烏丸尚奇[カラスマナオキ]
1982年、アメリカ合衆国ペンシルベニア州生まれ。大阪医科大学医学部卒業。現役医師。第20回『このミステリーがすごい!』大賞・隠し玉として、『呪いと殺しは飯のタネ―伝記作家・烏丸尚奇の調査録』にてデビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ma-bo

78
第20回このミステリーがすごい!大賞の隠し玉として刊行された本書。このミスシリーズかつ隠し玉らしいエンタメ性に寄った作品でした。うだつのあがらない小説家が某企業の創始者の伝記小説の依頼を受け取材を始めると様々な闇を掘り起こす羽目に…導入も良いし、読みやすい内容だったが主人公の言動の稚拙さが気になったかなあ。作者の意図かもしれないけど。2022/07/28

真理そら

64
『今夜も愉快な~』シリーズ(シリーズですよね)に登場する不眠症クリニックで働く不眠症の元外科医の体験を描いている作家・烏丸の物語。なるほどこんな体験をしたら不眠症にもなるし必死で執筆もするよねと思ってしまった。オリジナル作品が書けず伝記作家として生活している烏丸に、ある企業の創業者の伝記を書いてほしいという依頼が来た。創業者が暮らした洋館に住み込んで創業者の人となりを知ろうとするが…。創業者の妻に対する執着や監禁拷問などネガティブな情報ばかりが出てくる、そして作家も巻き込まれて…。粗削りだが楽しい作品。2023/08/21

yukaring

49
伝記作家・烏丸の元に『企業の創業者・深山波平の伝記を書いて欲しい』という依頼があり、多額な報酬と「刺激を約束する」と書かれた不思議な依頼書に釣られて引き受けるが、調べていくと自殺したカナダ人妻や魔女と恐れられた娘の失踪、地下に隠された拷問部屋など背徳的な香りがプンプン。がぜん張り切る烏丸だが・・。次第に明らかになる深山家の秘密は猟奇的で面白いのだが、30過ぎの伝記作家の語り口が異様に軽すぎて違和感。物語にあまり関係ないエピソードもあり「もっと本筋に絞った方がスッキリしたのでは」と素人ながらに少し思った。2022/06/06

うまる

44
このミス隠し玉。飽きさせない展開は良くできていましたが、ネタが小粒かなぁ。紅が誰かも大体の人はよめちゃうだろうし。感電するような刺激というのが何なのかは、なるほどと思いましたが、読者にとっての刺激は薄かったです。キャラとか会話は結構好きだし、ちょいちょい『シャイニング』ネタが出てくるのは楽しかったのですけど。笑いを取るより、もうちょいシリアスなホラー寄りの方が良かったのではと思いました。2022/05/14

キナコ

32
ホラーミステリーというよりもホラーサスペンスかな?作者である主人公がオリジナル小説を書くための刺激を求めている所に怪しげな依頼が舞い込んでくる。とある町の有名人の家族に降りかかる不幸、人となりを聞いていくなかで出てくる「深山家の呪い」とは? サクサクとストーリーは進むが、後半にかけての事件の連鎖は面白かった。ただ個性的すぎる編集者が気にはなったかな?2022/09/09

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