内容説明
新たな時代を創った15の非常識。
目次
農業―人類が人間になった
鉄器―重視されたのは耐久性と実用性
一神教―王権強化が生んだ対立
紙と冊子―人が作った記録媒体
キリスト教―民族宗教から世界宗教へ(1)
騎馬―速度が変えた戦略と戦術
仏教―民族宗教から世界宗教へ(2)
帝政―民衆の顔色を窺う支配者
活版印刷と宗教改革―知の解放が招いた近世
中央集権体制―主権国家が生んだもの
産業革命―消費社会はここから始まった
フランス革命―現代社会を築いた10年
総力戦―損得を無視する戦いへ
核兵器―テロとゲリラ戦の共通項
インターネット―国家を揺るがすSNS
アニメーション―軍事力から文化力へ
著者等紹介
神野正史[ジンノマサフミ]
河合塾世界史講師。世界史ドットコム主宰。学びエイド鉄人講師。ネットゼミ世界史編集顧問。ブロードバンド予備校世界史講師。歴史エヴアンジェリスト。1965年名古屋生まれ。既存のどんな学習法よりも「楽しくて」「最小の努力で」「絶大な効果」のある学習法を永年にわたって研究、開発。加えて、自身が運営する世界史専門のネット予備校「世界史ドットコム」は、絶大な支持を得る超人気講座に。また、「歴史エヴァンジェリスト」としての顔も持ち、TV出演、講演、雑誌取材、ゲーム監修なども多彩にこなす(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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よっち
38
世界史的観点から俯瞰することで、現代世界の「あたりまえ」が「あたりまえ」となった背景、そして「ゲームチェンジ」の只中に置かれている現在の我々が取るべき道を解説する一冊。農業、鉄器、一神教、紙と冊子、中央集権体制、産業革命、フランス革命、総力戦、核兵器、インターネット、アニメーション、など19の出来事を取り上げて、それがどのように生まれたのか、その変化によって何が起きたのか。こういう劇的な変化はこれからもいくつも起きるんでしょうけど、そんな不可逆の激変にどう向き合うべきなのか、いろいろと考えさせられました。2022/06/10
ta_chanko
25
世界史のゲームを変えた16の要素。農業・鉄器・一神教・紙と冊子・キリスト教・騎馬・仏教・帝政・活版印刷と宗教改革・中央集権・産業革命・フランス革命・総力戦・核兵器・インターネット・アニメ。最初に普及した地域が覇権を握るが、やがて他地域も追随して世界に広がる。ひとたび普及すれば、2度と後戻りはできない。そして旧い体制は必ず滅びる。現代はインターネットの普及により情報の独占が解かれた時代。よりオープンに衆知を集めた組織が優位に立つ。2022/07/16
Mark X Japan
12
ゲームチェンジの法則は、目から鱗でした。当事者は気付いていないが、歴史の必然だったことは沢山あります。ナポレオンもゲームチェンジの代名詞でした。日本文化が今後のゲームチェンジで、日本の価値を高めてくれると良いですね。☆:4.02023/04/29
中島直人
9
軽い読みやすい内容だけれど、凄く刺戟的でわくわくさせてくれる。流石、塾の先生というべきか、説明がうまく、読者をその気にさせるのが上手い。面白く読めた。2023/05/17
CHRONO
7
世界史の点を線につなげる神野先生の説明が最高。誰もが知っているような歴史の点を、神野先生の解説でつなげるとこんなに世界の流れが見えてくるのかと驚いた。簡単に楽しく読めるので、多くの人に一度読んでみてほしい1冊。ロシアによるウクライナ侵攻直後の発刊で、あとがきでロシアの行く末にも触れている。いずれ再読したい。2023/06/08