内容説明
上流工程のプロが本音で教えるエンタープライズシステムの“枯れない”ノウハウ。
目次
若奥さんを助けるための「花束問題」、これが解けたら立派な中堅技術者だ
本当は怖い「プログラミングの学び過ぎ」、実装オジサンを避ける必須知識はこれだ
顧客の要件があいまいすぎる?プロは嘆く前に「専門性」を磨く
スコープ決定の「やってはいけない」、予算や納期にこだわるべからず
DX時代にUI偏重は危険、ユーザーヒアリングのまんま設計するな!
2025年の崖を前に再構築を見送り、情シス部長はなぜそう決めたのか
しっかりしたシステム企画を立てるコツ、アリストテレス伝来の「型」にはめよう
「構築すべきではないシステム」の構築を避ける目的手段展開法
「RDB生みの親」の提言から50年、データの泥沼から出られない日本企業
設計者やプログラマーは「見えない問題の探求者」、創造の暗黙知を継承せよ
ジャック・ウェルチをぎゃふんと言わせた、伝説のコンサルに学ぶ「方法論」の本質
システム設計で成功したいあなたへ、業務ドメインにデータモデリングで切り込もう
顧客の部門長に何が何でも会い、「あるべきシステム」を掘り出せ
顧客も技術者も不幸になる人海戦術に終止符を、実データで設計を吟味せよ
若手エンジニアには分からない?業務システムになぜRDBが必要か
Web時代の皆さん、企業情報システムを見たことがありますか?
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ちーくん
3
泥臭い話も含めたシステム設計の話で読み応えがありました。特に、「若奥さんを助けるための花束問題」に、システム設計のすべてが凝縮されていると感じます。システム=ITではなく、システム=業務の流れ全てなんですよね。その業務の流れの「あるべき姿」から描くことが、システム人材に求められることなんだと思います。2022/08/27
sho_kisaragi
0
日本のシニアエンジニアたちは何を憂えているのかを知るために。 古のエンジニアたちが昔何をしてきて、今までにどのような事をしてきたかを若者に伝えるための読み物です。なにかを解決するためにかかれているためではなく、過去にはこんなことがあって、こういったところに気をつけてきた。こんなことを考えてきた。という昔話からのシステム設計の勘所をまとめたものです。 はじめにの次に勘所のまとめがあるので、普段はそこで十分です。自分の課題にマッチしそうな事があれば、本文からキーワードを拾って次の学習に繋げましょう。2023/08/18
okhiroyuki
0
データモデリング大切というところはよくわかった。これは、勉強会の書き起こししたものだったのかな。最初のほうが読んでいて面白かった2023/03/27
Satsumaimo Marron
0
復習もかねて読んでみた。これを読んだweb世代はどう感じるのかが知りたい。また、逆の視点としてエンタープライズシステム世代が知らないwebシステムのほうも知りたい。 アンソロジー形式でそれぞれの著者の視点で書かれているので読み物としても面白かったです。2023/03/15
るゐ
0
業務整理とデータ整理の両方があって初めてシステムができる。とくにエンタープライズシステム設計の流れや感覚的につかんでいることが整理されているため、多くの方に読んでほしい。システム開発は失敗することが多いので、1つでも成功できるように知識を獲得していきたい。2022/11/18