出版社内容情報
かくして、僕らは大人になった
日本のエンタメの原点であり、未来でもある、最も熱気にあふれた時代
音楽、テレビ、映画、文学の各分野がクロスオーバーを始め、新しい才能が芽生えた1978
~1983年。この「黄金の6年間」になぜエンタメ界が進化し、優れたクリエイターや話題作が次々と生まれ、今につながるスタンダードになり得たのか。その深層を読み解く。1980年代の音楽情報発信サイト「Re:minder-リマインダー」の人気連載を待望の書籍化
■本書に登場する「黄金の6年間」のエンタメ
『ザ・ベストテン』/松任谷由実/村上春樹/『銀河鉄道999』/『3年B組金八先生』/松原みき/久保田早紀/竹内まりや/YMO/松田聖子/宮崎美子/中島みゆき/『機動戦士ガンダム』/大滝詠一/萩本欽一/サザンオールスターズ/中森明菜/タモリ/『ふぞろいの林檎たち』/原田知世
■主な目次
1978●風の歌を聴け、村上春樹が小説を書いてみようと思い立った時
1979●『真夜中のドア』、世界中から共感されるシティーポップブームの核心
1980●YMOとは高橋幸宏のことである。
1981●アニメ新世紀宣言! 歴史を変えた『機動戦士ガンダム』の登場
1982●松田聖子はBがいい、珠玉のクオリティーはB面『制服』Bメロにあり
1983●原田知世『時をかける少女』クオリティー高すぎのアイドル映画
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
kei-zu
23
なぜ1978年から1983年までが「黄金」であったのか。本書は、この時期の文化の大きなうねりが時代の変化を促したと指摘する。 歌番組「ザ・ベストテン」の衝撃から、村上春樹のデビュー、沢田研二の「TOKIO」、ガンダム、ホンダのCITY…。 Web記事の連載が再構成された内容なので読みやすく。学術的な考察というよりは、歳が近い仲間とワイワイ話しているような感じが楽しい。図版がないのが残念ですが、すべて脳内再生できるから大丈夫です。2022/04/01
nobu23
9
1978-83年の間に絞って当時のエンタメ、サブカルに関しての蘊蓄などを書いたエッセイ。 ユーミン、YMO、矢沢など音楽成分高め。 一つ一つのテーマは短いので、サラッと気軽に読める。2022/10/24
higassi
7
★★★★☆ 著者と一緒に「黄金の6年間」を再体験しているような感覚を味わえました。個人的にはだいたい小学生の期間と重なる6年間なので、「少し歳上のお兄さん・お姉さんたちが楽しんでいた時代」なのかもしれませんが、「ザ・ベストテン」を1つの軸に据えることで、十分にリアリティを持って楽しめました。この後の6年間を語る続編があっても良さそうです。2022/09/03
ちょーのすけ
5
『異邦人』の項が最も心に響いて、You Tube で見てみたら、いや~、久保田早紀さん、こんなに美人だったのか。当時見てたはずなんだけどな。2022/05/12
gogo
4
面白かったです。 小学生でしたがビックリするくらい当時の事を憶えていました。 それくらい熱狂した時代だったんだと思います。2022/07/07