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出版社内容情報
なぜトヨタが、あそこまで焦るのか--。それはカーボンニュートラルがこれまでのビジネスルールを一変させ、既存産業を崩壊させるからだ。事業環境を壊す気候変動、企業を追い込むESG潮流、脱炭素市場での中国の独走…。
本書が綴る現実は、21世紀の企業の盛衰は脱炭素が握ることを示している。新たな経済競争「ゼロカーボノミクス」の勃興を直視し、今すぐ動き出さなければ日本企業に未来はない。
■目次
序章 トヨタの危機感を共有せよ
第1章 ゼロカーボン時代の幕開け
第2章 ゼロカーボンとは産業革命だ
第3章 紅く染まる脱炭素市場 エネルギー・EV編
第4章 紅く染まる脱炭素市場 スマートシティ・デジタル編
第5章 米国は覇権を保てるのか
第6章 ゼロカーボン・テクノ曼荼羅
第7章 日本のゼロカーボン戦略
終 章 勝ち抜くために、いかに変わるか
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
てつJapan
20
【良かった】● ゼロカーボンに対する中国の戦略のうまさが理解できる本。 ● ゼロカーボンは大切なことですが、ゼロカーボンの一環である車の急速な脱カーボン化を著者はバブルとみており、その理由も納得できます。 ● トヨタの脱炭素化の消極姿勢が報道で言われていたものの、この著作ではそういう分析をとっておらず、実態はどうなのだろうと思いました。2022/04/10
tetsubun1000mg
9
「モビリティ・ゼロ」を読んでいたので内容は分かりやすかった。 2030年に向けて日本の自動車会社の生き残り策を提案しているが、投資を続けて生き残る会社はトヨタだけと言っているように感じたが、どうなるのか? ただ民間の自動車メーカーのレベルでは世界に立ち向かえないので、日本の政府のかじ取りが不可欠と思われるのだが、大学や大学院、学術会議に目を向けなかった政府や官僚たちの力量が問われると思います。 製鉄や家電メーカーの二の舞は踏んで欲しくないのだが、どうなるか10年後には結果が出ているだろう。2021/12/18
ゼロ投資大学
3
中国や米国を始めとして、世界のエネルギー使用量の大多数を占める超大国がカーボンニュートラルを目指すことを世界に向けて宣言した。それはこれまでの産業構造を一変させ、国家間のパワーバランスを変えるほどのインパクトを持つ。再生可能エネルギーで中国が想像以上に突出した技術力を保有していることがわかり、世界一の超大国であり続けた米国も決して安穏とはしていられない。2022/01/15
アックマン
2
日本の衰退、遅れっぷりがよくわかった。中国の回し者かと疑いたくなるほど中国を持ち上げ過ぎている。しかし、もはや差は広がる一方でとてもじゃないが追いつけないことは理解した。悔しい。2022/03/13
seigo0814
2
将来的に環境問題についても主導権を握りたい中国の強かさを感じます。欧州と同じ再生可能エネルギー計画を日本が推進しようとしても無理なのでしょう。将来の電気料金が現在の何倍になるのか、心配になります。CO2排出量削減を優先すれば原子力発電所の稼働は避けられないのでしょう。2022/01/09