内容説明
2030年の自動車産業を取り巻く環境変化を定量的に予測した「モビリティー革命2030自動車産業の破壊と創造」の出版から4年。過渡期にある自動車産業は、当時の見立てをはるかに超えるスピードで変化した。モビリティーに加え、エネルギー、デジタルの3つのメガトレンドが押し寄せる。もはや、“クルマ”だけに閉じた戦略は通用しない。自動車メーカー、部品メーカー、カーディーラーの各プレーヤーが激動の時代を生き抜く新戦略を考察する大ヒット“革命本”の第2弾。
目次
第1章 自動車を巻き込む大きなうねり「MX、EX、DX」(3つのトレンド;「MX」―人々の暮らしと移動の変化 ほか)
第2章 モビリティーの先へ、自動車メーカーの目指すべき7つの方向性(不都合な真実;自動車メーカーが目指すべき7つの道筋)
第3章 収益化に向けた自動車メーカーの今取るべき打ち手(自動車メーカーを取り巻く環境変化と課題;収益改善に向けた処方箋)
第4章前編 欧州がもくろむゲームチェンジとしてのサーキュラーエコノミー(サーキュラーエコノミー(CE)とは
欧州が目指すゲームチェンジ ほか)
第4章後編 待ったなし!自動車業界におけるサイバーセキュリティー対応の展望(クルマを取り巻くサイバー脅威の変遷;サイバーセキュリティーにおける「協調」 ほか)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
鶏豚
13
本書はモビリティ革命による自動車マーケット分析の第二弾。業界に何が起こるか、どんな処方が有効かを推察。著者がデトロイトトーマツ・コンサルティングだけあって分析と仮説の建て付けは秀逸。加えてコロナ禍の社会生活の変化と新たな交通インフラを論じている点はユニーク。DXに加えてEX(エネルギー)やMX(交通手段)の観点から、社会生活の変化が求める自動車の変化の解説もなかなか。最も印象的だったのは車載通信デバイスはサイバー攻撃の対象であり、セキュリティー対策ソフトの拡充が実は喫緊の課題ということ (3.0/5点中)2020/11/23
nks
1
図解がわかりやすい。この手の本にありがちなふんわりしたコンセプトの羅列だけではなく、サイバーセキュリティ、部品メーカーや車両販売/メンテナンス事業者への処方箋など、個別論点にもふれていて興味深かった。2021/05/30
ecowing
1
自動車におけるサイバーセキュリティのインプットとする目的で読んだため、完全に読了してはいませんが、コンセプチャルな内容のみで、これといってエッジの効いた内容では無かったかなと思います。 去年10月の本なのでしようがない部分もあるかもしれませんが、下記Blogの方が良くまとまっていて私のような初心者にはとっつき易いです。参考までに。 https://kurumagatunagaru.hateblo.jp/2021/01/29
Dice/K
1
ああ、コンサルさんの本だなぁという印象。書いてあることは間違ってないように聞こえるけど、ではトヨタウォーレットが上手くいってるかといえばアヤシイしなぁ。ただ、バーチャルでの開発とか現場だと「実物を触らないのではいいものは作れない!」とかいうのもいると聞くしね(笑。なお、p180の絵はその通りで、海外勢と会話するときにはここではまるのだよね〜2020/12/27
yamato303303
0
2020年発行。取り巻く環境は世界規模で変化している。 エネルギー問題、デジタル社会への対応は避けられず、何が正解か不透明。 常識から離れ、社外のリソースをどれだけ効果的に活用できるか。中堅中小企業にはドイツの事例は参考になるのでは🤔2023/04/20