出版社内容情報
数あるモーツァルト伝の中に新たに加わった書き下ろしの新刊。コンパクトでありながら充実した内容はこのシリーズの特徴。本書はさらに語られすぎたモーツァルト像を洗い流し、多くの新情報を盛込んで、モーツァルト理解の次のステップへの可能性を示している。
内容説明
「神童」ともてはやされた幼少期、旅から旅の前半生、そして借金まみれの後半生―西欧音楽史上に残る珠玉の名作を数々生んだ「ミューズの化身」の数奇な生涯に迫る真実の評伝。
目次
生涯篇(神童誕生―一七五六‐一七六二;旅行時代の始まり―一七六二‐一七六九;オペラの国へ―一七六九‐一七七三 ほか)
作品篇(教会音楽;オペラ、劇音楽;その他の声楽曲 ほか)
資料篇(ジャンル別作品一覧;モーツァルト年譜;主要参考文献)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Christena
3
このような本はたくさん出版されていて、自分も何冊か持っているけれど、内容が新しいので、これはこれで楽しめた。2013/10/27
Yoshi
1
小さい頃に伝記漫画で読んだモーツァルトの人生とは別に全曲のリストが魅力的だったので通読。 伝記部分もベートヴェンとは会ったのか会わなかったのか謎とあり漫画ではその出会いをとても感動的に書かれていた記憶がある。 また、死の際には全員に忘れ去れていたような描写も実際は、通例通りの葬儀とのことで事実を面白く読めた。 そのぶっ飛んだ手紙は当時のザルツブルクはそれが普通だったかもしれないとか、一体どんな国なんだろうと笑えてしまう。 音楽面ではやっぱり天才であり、リストの順にその音楽を再度聞き倒していきたいと思った。2020/08/20
イガラシ
0
モーツァルトの人生というのをあまりよく知らなかったけど、華やかで次々と曲を頭の中で描いていたというような人生ではなかったということが分かった。それぞれの曲も作曲された背景を理解して聴くと、より楽しめるような気がした。2010/10/18