出版社内容情報
定番伝記シリーズの23作目は、満を持しての『ハイドン』。「生涯篇」では、気鋭のハイドン研究者である著者が、“ハイドンの精神”に則って、その人生で起きたさまざまな出来事を、あたかもその当時にタイムスリップしたように描写している。ハイドンの音楽のような文体は、小気味よく整然としており、偉大な作曲家の人生を一気に読み通すことができる。
一方の「作品篇」では、コンパクトながらも音楽の内容にまで踏み込んだ記述がされており、各作品の創作背景や概要が手に取るように理解できる。交響曲、弦楽四重奏曲、クラヴィーアソナタといった主要なジャンルは時代別の特徴に詳しく、後期の大作である《天地創造》や《四季》などのオラトリオは、作品ごとに解説されている。さらに膨大な作品群については、バリトン三重奏曲に至るまで「ジャンル別作品一覧」で作品番号とともに一望でき、作品目録としても大変便利。すべての音楽ファンに手にしていただきたい一冊。
内容説明
小気味よい筆致で描かれる新しいハイドン像!あなたは、ハイドンをどれだけ知っていますか?「世間から隔絶されていたので、独創的にならざるをえなかったというわけです」(ハイドン)離宮エステルハーザを自らの実験工房にした作曲家の生涯と作品がここに。すべての音楽ファン必携の書!
目次
生涯篇(ローラウ今昔;心地よい歌声を持つ少年―幼少期;音楽家として生きる―ウィーンでの青年時代;孤絶が生んだ独創性―エステルハージ家時代一(一七六一~一七七九)
高まる名声、深まる孤独―エステルハージ家時代二(一七八〇~一七九〇)
自由への旅―ロンドンのハイドン(一七九一~一七九五)
老齢の輝き―ウィーン時代(一七九六~一八〇三)
蝋燭の灯は静かに消えゆく―引退、余生)
作品篇
資料篇
著者等紹介
池上健一郎[イケガミケンイチロウ]
1978年東京都生まれ。慶應義塾大学文学部史学科日本史学専攻を卒業後、同哲学科美学美術史学専攻に学士入学し、音楽学を志す。同大学院文学研究科を修了した後、ドイツ学術交流会(DAAD)奨学生としてヴュルツブルク大学音楽研究所に留学。ハイドンおよび同時代の作曲家の作曲スタイルに関する研究で博士号(Ph.D.)取得。ハイドンとブルックナーを中心とする18~19世紀のドイツ音楽を専門とする。現在、京都市立芸術大学准教授。ほかに慶應義塾大学の非常勤講師も務める(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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