太陽電池はどのように発明され、成長したのか―太陽電池開発の歴史

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  • サイズ B6判/ページ数 430p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784274503481
  • NDC分類 549.51
  • Cコード C3054

内容説明

筆者は太陽電池の研究開発と事業化に携わって40年近くなる、この機会に太陽電池の研究開発の歴史を振り返った。独創的な発明や発見がどのようになされたか、先駆的な研究開発を担ってきた人々が研鑽を積みながら山積する困難な問題をどのようにして乗り越えてきたか、また事業化ではどのように障害を乗り越え大事業を志したか?などをできる限り盛り込んだ。現在、太陽電池の研究開発に携わっている人、これから太陽電池の研究開発に加わろうとする人、日本の独創技術の開発を担う人、また新しい産業を発掘し事業化しようとしている人に本書を読んでいただき、研究から事業化、普及における歴史を理解することで、これからの科学技術の発展と産業の育成に少しでも役立ててもらいたい。

目次

誰が最初に太陽電池を発明したか?
太陽電池が発明されたベル研究所での太陽電池の初期の応用は?日本における最初の太陽電池の開発はどうであったか?
太陽電池の研究開発の黎明期はどうであったか?
日本の太陽電池の研究開発、事業化の黎明期はどうであったか
日本における太陽電池の研究開発の基幹を担ったサンシャイン計画はどう立案され展開したか
アモルファスシリコンはどのように登場し、太陽電池への展開はどのように進んだか?
アモルファスシリコン太陽電池はどのように発展し工業化されたか?
アモルファスシリコンの発明は液晶ディスプレイに大きな影響を与えた
高効率太陽電池として注目されているHIT太陽電池の誕生はどのようにして?
高効率な結晶系シリコン太陽電池の最近の開発―20%超を目指しての挑戦〔ほか〕

著者等紹介

桑野幸徳[クワノユキノリ]
1941年生まれ、熊本大学理学部卒業、大阪大学工学博士。1963年三洋電機株式会社に入社。研究開発に従事し、1993年取締役研究開発本部長に就任、太陽電池、化学電池、半導体などの電子部品やデジタルカメラ、携帯電話などのデジタル機器の技術開発を統括、その後、情報通信本部長、半導体カンパニー社社長、同社代表取締役社長を経て、現在、太陽光発電技術研究組合理事長、オプテックス株式会社取締役、大和ハウス工業株式会社監査役、学校法人大阪電気通信大学理事(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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Uzundk

1
今当たり前のようになんだか黒っぽくてくし状に金属線が見える何の変哲も無い板に、いったいどれだけの工夫が為されて1%も無い変換率が10%以上に改良され量産されるに到ったか。当時の課題、目標、そしてブレークスルーの歴史が書かれていた大変に面白かったし貴重な資料。ミクロスケールのの物性の話、a-Siでpn接合できる理由やc-Siとの生産性から、開発の経緯、10%が目標とされ得る理由、政策や社会との関わりなどマクロの話まで幅広くカバーされている。太陽電池を語るためにはまず本書を読むことを勧めたい。2014/08/30

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