原発に頼らない社会へ―こうすれば電力問題も温暖化も解決できる

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  • サイズ A5判/ページ数 159p/高さ 22cm
  • 商品コード 9784270006450
  • NDC分類 451.35
  • Cコード C0030

出版社内容情報

もう電力会社には任せられない!日本経済が原発事故とともに破綻してしまう前に考えるべき、これからのエネルギーのあり方。

もう電力会社には任せられない!
日本経済が原発事故とともに破綻してしまう前に考えるべき
これからのエネルギーのあり方、向き合い方。
放射能は「外部被曝」より「内部被曝」の方が
何十倍も恐ろしい。そして、それは現時点では分からない。
「ただちに健康への影響はない」からだ。
では、我々はこれ以降、何に気をつけなければならないのか。
世界中が注視している原発史上2番目に大きな
これほどの事故を起こしても、
日本の経済界には「今後も原発と共存しかない」という声が挙がる。

なぜ原発に頼るのか?
なぜ原発を造りたがるのか?
造れば儲かる原子力発電は、周辺住民の安全や国民無視で推し進められてきた。
加えて、「発電」、「送電」、「配電」のすべてを独占する電力会社から電線を取り上げない限り、
自然エネルギーでの発電を増やしても、我々はそれらの電気を選べない。
現代の恐竜(=巨大企業)の身体を維持するために行われている様々な活動が
我々の生活や地球環境を破壊している。
1990年代のアメリカのカリフォルニア州で、いち早く大ブームとなった電気自動車が、
ある日こつ然と姿を消した。
石油会社の圧力によって大量に処分されたからだ。
映画「誰が電気自動車を殺したか」でも描かれるこれらの事実は
様々な理屈をつけては自然エネルギー開発の実用性を否定する現在の状況にも似ている。
著者は、アメリカで始まった「スマートグリット」構想や
開発の進む蓄電システム、地域特性を活かした発電システムなど
巨大企業の論理から抜け出せば可能になる様々な解決法を説いていく。
国民の安全と引き換えに生み出されている原発は、一体誰のためのものなのか?
そして、今我々が考えるべきエネルギー問題との付き合い方は何か?
田中優が問題点に鋭く斬り込み、画期的かつ現実的な代替案を投げかける!

【著者紹介】
1957年東京都生まれ。地域での脱原発やリサイクルの運動を出発点に、環境、経済、平和などの、さまざまなNGO活動に関わる。現在「未来バンク事業組合」 理事長、「日本国際ボランティアセンター」「足温ネット」理事、「ap bank」監事、「一般社団 天然住宅」共同代表を務める。現在、立教大学大学院、和光大学大学院の非常勤講師。 著書(共著含む)に『環境破壊のメカニズム』『日本の電気料はなぜ高い』『どうして郵貯がいけないの』(以上、北斗出版)、『非戦』(幻冬舎)、『Eco・エコ省エネゲーム』『戦争をやめさせ環境破壊をくいとめる新しい社会のつくり方』『戦争をしなくてすむ世界をつくる30の方法』『世界から貧しさをなくす30の方法』(以上、合同出版)、『戦争って、環境問題と関係ないと思ってた』(岩波書店)、『地球温暖化/人類滅亡のシナリオは回避できるか』(扶桑社新書)、『おカネで世界を変える30の方法』『天然住宅から社会を変える30の方法』(合同出版)、『今すぐ考えよう地球温暖化! 1‾3』(岩崎書店)、『おカネが変われば世界が変わる』(コモンズ)、『環境教育 善意の落とし穴』(大月書店)他多数。

内容説明

福島第一原発事故は予想されていた。柏崎も活断層を心配した住民の反対を押し切って建設され、事故を起こした。なぜ東京電力は原子力発電所を造りたがるのか?造れば儲かるからだ。国民の安全と引き換えに生み出された原発は、いったい誰のためのものなのか?田中優が問題点に鋭く切り込み、画期的かつ現実的な代替案を投げかける!もう電力会社には任せられない。日本経済が破綻する前に考えるべき、これからのエネルギーのあり方。

目次

Prologue 脱「恐竜の時代」を
1 この不況はいつまで続くのか(サブプライム問題;信用創造と信用収縮;信用創造という名の増幅装置を解決する ほか)
2 エネルギーをどうするか(クルマの問題を解決する;「貯められない電気」を解決する;電力の温暖化問題を解決する)
3 恐竜時代からの脱出(おカネの発想とエネルギーの発想をミックスする;「地域内の資金量×回転数=地域経済の規模」を応用する)

著者等紹介

田中優[タナカユウ]
1957年東京都生まれ。地域での脱原発やリサイクルの運動を出発点に、環境、経済、平和などの、さまざまなNGO活動に関わる。現在「未来バンク事業組合」理事長、「日本国際ボランティアセンター」「足温ネット」理事、「ap bank」監事、「一般社団 天然住宅」共同代表を務める。現在、立教大学大学院、和光大学大学院の非常勤講師(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

lime@灯れ松明の火

6
示されたデータの出典が明記されてないものがあるのが気になるが、イラストを多用して分かりやすく読ませようという努力が感じられる。スマート・グリッドや蓄電池など希望を感じられるトピックがあってほっとした。原発が使えないので節電しろとか言わない電力会社からは即、送電線を取り上げてもらいたいものだ。エネルギーを地域ごとに分散して回していけばいいという視点が新鮮だった。原発は本当に要らない。2011/06/05

金平糖

5
岩井俊二監督の映画「friends after 3.11」中の田中さんのお話に興味を持ち、読んでみた。大震災後突貫工事のような改編をしたのか題名との飛躍に戸惑うが、大企業を恐竜に例え話を進める様に感心。恐竜のご機嫌伺いのマスコミは、共に滅びる運命にあるのではなかろうか?石油あるところに戦争が起き、命の次に大切な金の流れを蔑ろにしては変革はできないという考えに感心。地震国である日本は原発に頼らず再生可能エネルギーに舵取りすべき。それは新たなビジネスチャンスにも繋がるはず!電力会社は即、送電線を開放すべき。2012/03/24

richi2001

4
なるほど。恐竜時代の終焉到来が近いのかもしれない。身近にあるもので身の丈に応じた暮らし方をしたら、原発なくても大丈夫。2011/05/21

masaYoshizuka

3
今の日本の発電は、最高に電力を使う時にあわせて発電している。最高に使うのは年に10時間程度。電気は貯めることができないから、とされている。しかし太陽光発電・スマートグリッド・高性能蓄電池を使えばこの問題は解決できる。その技術は日本が開発したのだが、電力会社により握りつぶされてしまった。これらの技術を使えば電力は25%削減できる。原発は不要になる。 正確さは欠いていますが概ねこのようなことでした。2011/10/21

まさきち

3
この作者の本で,「なんでブラック企業から…」と思ったのでスルーした「ヤマダ電機で電気自動車を買おう」という本の改題だった.なんでヤマダ?という疑問点はあったけど,内容は今までの本のまとめ+最近の原発問題についての簡単な話で,今までの著作を読んでいない人にはおすすめ.政治も経済も金持ちの金持ちによる金持ちのためのものになっている現状を打破する方策.ただこのタイミングで出したのに,今年の夏は?という至近の策たりえるかという視点がなかったのは残念.2011/05/12

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