出版社内容情報
なかよしのジャニスが白血病で入院しました。そして病気に対する疑問がうまれてきます。スヌーピーやその仲間たちといっしょに、病気についてかんがえる、心あたたまるお話。 小学生低学年から
内容説明
本書は、白血病のようなおもい病気でつらい思いをしている子どもの気持ちをわかってあげることの大切さを、子どもたちに説いた本です。この本には、生きるうえで欠かせない人間の愛と絆の大事さが語られています。小学生から大人まで。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
へくとぱすかる
57
ライナスがいじめっ子に言ったように、こんなときぼくらは、果たして言い返してやることができるだろうか。ともだちを守ってあげられるんだろうか。ジャニスの姉や妹でさえ、あんなふうだったのに……。訳者の細谷医師は、病気の子どもたちをめぐって、病気そのもの以外に、家庭や学校での社会的問題が生まれてくるという。わたしたちにできることは、まず病気を正しく知ること、理解することだと思う。ひとりのナースが理解を求め、「ピーナッツ」の作者に書いた手紙が心を動かしたことで、この本が生まれた。作者シュルツさんの気持ちがうれしい。2022/05/19
Hideto-S@仮想書店 月舟書房
38
「スヌーピーと仲間の力を貸して下さい」。アメリカに「壁の穴ちびっ子キャンプ」という白血病や小児がんの子供たちの施設があるそうです。キャンプを運営するスタッフがシュルツ氏に書いた手紙からこの本は生まれました。白血病の友達ジャニスを気遣うライナスは、子供たちの心ない言葉に心を痛めチャーリー・ブラウンに「なぜなんだい?」と訴えます。40頁に満たない話なのに映画を一本観たような充足感。他人の痛みを本当に知ることはできなくても、「想像すること」「寄り添うこと」のヒントをこの本は教えてくれます。2014/05/12
わむう
29
原著は読んだのですが、和訳の方も読んでみました。眠る時に毛布が手放せないライナスが、白血病に罹ったジャニスのことを一生懸命守る姿に感動します。時折、登場するスヌーピーのとぼけっぷりがいいですね。2021/06/07
小夜風
28
【小学校】子どもが白血病や小児ガンのような重い病気になった時、その子自身も、その子の友だちや兄弟にとっても大問題です。お馴染みのスヌーピーの世界観そのままに、いつもは笑える無邪気な子どもたちの言葉が凄く無神経に感じて心に突き刺さったり、でも子どもってこういうものだよねって気づかされたり…。ライナスの「なぜなんだい」という問いが胸に迫ります。この絵本を読んだ子が、ライナスと同じように考えてくれる子になってくれたら良いなって思います。2015/05/19
はるごん
23
大人にも読んでもらいたいスヌーピーの絵本。友達が重い病気にかかったら、なんと言葉をかけるか。兄弟姉妹は孤独を感じたり、クラスメイトの噂話、いろいろと伝えてくれる。題名になってるライナスの言葉、チャーリーブラウンは答えられないよね。2018/12/19