ノンフィクション・生きるチカラ
光と音のない世界で―盲ろうの東大教授・福島智物語

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  • サイズ A5判/ページ数 171p/高さ 22cm
  • 商品コード 9784265083046
  • NDC分類 K289
  • Cコード C8395

出版社内容情報

盲ろう者として初めて大学へ進学、その後大学教授となった福島智さん。持ち前の明るさと聡明さで道を切り拓いてきた姿を追う。

まるで無人島にひとり、とり残されたような……。そんな状況の中でも周囲とのコミュニケーション方法を見い出し、その明るく楽しい人柄と聡明さで周囲の人たちを引きつけていく福島智さん。本書は、苦難の連続だった生い立ちと、その後の活躍を追いながら、これからの社会を生き、担っていく子どもたちへのメッセージを伝える。

●印税の一部を「社会福祉法人 全国盲ろう者協会」へ寄付します。
●カバー袖の引換券で、本書のテキストデータを送付します。ただし、目の不自由な方のための使用に限ります。刊行から3年間有効です。

【著者紹介】
【池田まき子・著】  1958年秋田県生まれ。雑誌の編集者を経て、1988年留学のためオーストラリアへ渡って以来、首都キャンベラ市に在住。フリーランス・ライター。主な著書に『まぼろしの大陸へ 白瀬中尉南極探検物語』『命の教室 動物管理センターからのメッセージ』『夢をあきらめない 全盲のランナー・高橋勇市物語』(以上岩崎書店)、『地震の村で待っていた猫のチボとハル』『検疫探知犬クレオとキャンディー』(以上ハート出版)、『生きるんだ!ラッキー』(学研)、訳書に「すすにまみれた思い出・家族の絆をもとめて』(金の星社/産経児童出版文化賞推薦)などがある。

内容説明

3歳で右目を、そして9歳で左目を失明。さらには18歳のときに聴力をも失ってしまう。そんな想像を絶する苦境の中にあっても、持ち前の明るさと人一倍の努力で、道を切りひらいてきた福島智さんは言う。ぼくの使命は『生きること』

目次

目がとび色に
二回の手術
三歳で右目を失明
学校に行けない日々
左目も失明
盲学校に転入
東京の盲学校へ
「男版ヘレン・ケラーになりそうや…」
どん底からの第一歩
指点字との出会い
盲ろうの世界でのとまどい
指点字通訳でのコミュニケーション
結婚
仕事と研究
ストレスから適応障害に
東大の教授に
「生きること」が使命

著者等紹介

池田まき子[イケダマキコ]
1958年秋田県生まれ。児童書ノンフィクション作家。オーストラリアの首都・キャンベラに在住(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

今庄和恵@マチカドホケン室/コネクトロン

22
福島さんが盲ろうとなるまでの過程、ここまで詳しく知らなかった。サバイバーとはある種の特権階級だというひねくれた考えは吹っ飛ばされた。支えられて生きてきた人は、支え合うシステムを作ることに邁進する。それは生きてるだけで90点の合格じゃないかと誰もが思うことができる社会。著者の熱意は読者の年齢を問わず、読んだ人に生きてるだけで合格な社会の実現を願わせるものだろう。2022/12/20

13
弱音を吐かず前に進んでいる福島先生の本。盲ろうの方が日本にも推計2万2千人ほどいる。目立たないのは家に閉じこもって生活している人が多いからのよう。障害者が必要とする助けを一人一人が一つでも身につけられたら。それが特別なこと、珍しいことじゃなくなっていったら…。2018/01/04

joyjoy

4
人間はその存在自体に価値がある。障害の有無などは、ちっぽけで無意味なこと。「生きること」自体が大事。2017/02/26

ゆまたろ

4
児童書です。たまたま図書館で見かけました。主人公の福島先生は以前金沢の大学に助教授(今は准教授ですね。)として勤務されていて、講演をうかがったこともあるので、手に取ってみました。9歳で全盲、18歳で全聾になり、今は東大の教授。生きてるだけで90点と語る彼のことばが、小さいことにくよくよしてしまう日々の生活に勇気をくれます。すごい人だ。2014/09/27

guncrazy25

1
★★★★2014/10/31

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