出版社内容情報
《内容》 援助される対象の人を一方的に支配・抑制・差別することなく，彼らをどのように理解し，どのように対応したらよいかを，事例を通して具体的に解説．看護・介護者の視点からみた，患者への接し方の新しい技法としても充分応用できる．ジェントル・ティーチングとは，治療援助のための総合的理論・技法． 《目次》 相互依存-他者と共にいることの達成- 相互依存の心理学 交わり-援助することの目的- 結び 無条件の価値付与 援助の主要な課題 テクノロジーの役割 価値付与か報酬か 結び 私たちの相互作用-価値付与と支配- 生の文化 援助する姿勢 交わりの確立 交わりの要素 価値中心の次元 支配の次元 結び 人の相互作用-連帯と孤立- 傷つきやすさ 現実に新しい意味合いを与えること 結び 対話-人間の価値を表現すること- 対話 対話を創造していくこと 対話に基づく関係 結び 対話の実証 アンの場合 ショーンの場合 ローザの場合 結び 相互変容の過程 意味を考えること 相互的過程 古い意味と新しい意味 結び 相互変容の実践 援助的技法 価値付与と分かち合いの手段としてのかかわり 結び よくある状況への示唆 よくある状況 相互変容の試み 私たち自身を越えて 結び 安らぎを求めて 疎外されている人 疎外する側の人 内と外の闘い 結び あとがきにかえて-援助者が変わっていくこととは 索引
内容説明
本書は、家庭生活や地域生活の片隅に追いやられている子どもや大人に関心をもち、世話をしている援助者のために書かれたものである。そして本書は共にいるという感情からはじき出され、引き離され、自らを傷つけ、見放されたような状況にいる子どもや大人について書かれたものである。
目次
第１章 相互依存―他者と共にいることの達成
第２章 無条件の価値付与
第３章 私たちの相互作用―価値付与と支配
第４章 人の相互作用―連帯と孤立
第５章 対話―人間の価値を表現すること
第６章 対話の実証
第７章 相互変容の過程
第８章 相互変容の実践
第９章 よくある状況への示唆
第１０章 安らぎを求めて
附章 あとがきにかえて―援助者が変わっていくこととは
