出版社内容情報
在宅ケアに携わる仲間たちに贈る「在宅ケアの力」シリーズ第3作。月刊『訪問看護と介護』好評連載中の著者エッセイを全面改稿。2012年に地域包括ケアシステムの新時代を迎えたこの国で暮らし、死にゆくことをサポートする看護専門職のガイドブックとして再編した。地域を、患者を、ケアの仲間たちとはぐくみ合える不思議な力が在宅療養の現場にはある。著者が立ち上げた「暮らしの保健室」の歩みもこの1冊で。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Shuuya Hoshino
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退院調整看護師の宇都宮宏子さんとの対談での視点、病棟ではなく、外来・地域で患者さんの生きる力や強さやたくましさに気づかされるという点、心に残ります。その方の力や強み―できること、集中して取り組めること、笑顔になれること等は介護職にとっても支えや関わりの根拠となります。高齢者の力や強みに気づき、発揮させる方法を見出したなら、その場面を日常的なものにすべく繰り返します。同じことの繰り返しがマンネリに陥らず、日常の充実度の向上に資するのは、習慣化を通じ、人格、個性の芯が形づくられ、繋ぎ止められるからと思います。2015/06/17