一億円のさようなら

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  • サイズ 46判/ページ数 541p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784198646554
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

出版社内容情報

発覚した妻の巨額隠し資産。続々と明らかになる家族のヒミツ。俺はもう家族も会社も信じない。直木賞作家、文句なしの最高傑作!加能鉄平は妻・夏代の驚きの秘密を知る。今から30年前、夏代は伯母の巨額の遺産を相続、そしてそれは今日まで手つかずのまま無利息口座に預けられているというのだ。結婚して20年。なぜ妻はひた隠しにしていたのか。
そこから日常が静かに狂いはじめていく。もう誰も信じられない――。鉄平はひとつの決断をする。人生を取り戻すための大きな決断を。
夫婦とは?お金とは?仕事とは? 今を生き抜く大人達に贈る、極上の娯楽小説

白石一文[シライシカズフミ]
著・文・その他

内容説明

連れ添って20年。発覚した妻の巨額隠し資産。続々と明らかになる家族のヒミツ。爆発事故に端を発する化学メーカーの社内抗争。いまを生き抜く大人たちに贈る極上娯楽小説。

著者等紹介

白石一文[シライシカズフミ]
1958年、福岡県生まれ。早稲田大学政治経済学部卒業。出版社に勤務しながら、2000年に『一瞬の光』を刊行し、多方面で絶賛、鮮烈な作家デビューを果たす。09年『この胸に深々と突き刺さる矢を抜け』で山本周五郎賞、10年『ほかならぬ人へ』で直木賞を受賞。著作多数(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

starbro

284
白石 一文は、新作中心に読んでいる作家です。主人公と同年代で、福岡には地縁があり、金沢は昨年旅行に行ったので、面白く一気読みしましたが、少し冗長過ぎませんでしょうか?直木賞受賞作の方が好い気がします。2018/08/10

いつでも母さん

217
面白く一気に読みました~!妻の巨額資産かぁ。夫・鉄平の気持ちに寄り添ってしまう自分がいた。『誰も信じない』最もだなぁと。まあ、落ち着くところへ落ち着いて一件落着って感じではありましたね。そもそも1億円をもらう事が現実味に欠けましたが、ここまでとは言わずとも、夫婦間や家族の中で夫であり父親の存在ってこんな感じ?は、ちょっと寂しいかも。っていうか、妻・夏代が凄すぎる。そんな感じです(笑)そして、金沢行きた~い!2018/08/29

ウッディ

193
長年連れ添った妻に48億円の隠し資産があった。あの時、このお金があれば‥それを妻の裏切りととらえ、家族を捨て、新たな地金沢で1人暮らし始める鉄平の未来は?妻の秘密に加え、化学会社創業一族の権力争い、過去の殺人未遂事件、巻き寿司店の立ち上げなど、脈絡なく進行する話は、それなりに面白かったが、小説としては焦点が定まらず、ピンぼけな感じがした。主人公の鉄平、妻の夏代を始め、登場人物の自分の事を正当化しようとする感じに不快感が拭えなかった。まぁ、それがリアリティなのかもしれないが…。まずまずでした。2019/06/23

Yunemo

175
著者久しぶりの新作に心躍って。ここのところ理解し難い作品が多かったので、今回は、という興味を持って。やっぱり男は弱いよね。女性のしたたかさばかりが目に付いて、何ともはや。真の意味で娯楽小説を堪能させていただきました。34億円とか1億円をぽっと出しの世界、荒唐無稽であり得ない設定の中で心優しき男の実態が浮き彫りに。反面誰にも許せないタイプの男も。確かにいるいる、と納得感も。家族と義務が同義語の生き方って、でも分かります、それで最後に消失感ばかりが。夫婦の信頼感って何なんでしょうね。いろんな思惑が頭をよぎり。2018/09/03

あきら

156
描写がとても丁寧で、まるで物語の世界を旅しているかのようでした。 一億円に対する想像は、宝くじを買った時と似た感情をより具体的に味わせてくれて、ある意味コスパ良かったです。2020/12/01

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