地を這う祈り

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地を這う祈り

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  • サイズ A5判/ページ数 205p/高さ 21cm
  • 商品コード 9784198630430
  • NDC分類 916
  • Cコード C0095

出版社内容情報

いまいちばんのっているノンフィクション作家、石井光太氏がアジアの貧困地域を歩き撮りためた衝撃的な写真たち。秘蔵の数千点の中から厳選し、短めの物語を添えた著者初のフォトエッセイ集です。これまで著者がノンフィクション作品で書いてきた様々な地域の真実の姿が、ついにあらわに。写真だけでは伝わらない、貧困地域のむき出しの物語はショートエッセイで。

内容説明

なぜ目を失い、どのような気持ちで路上に立ち、何を食べて生きているのか。世界の現実を直視せよ。写真と文で抉り出す、世界最貧層のむきだしの姿―魂を揺さぶられる衝撃ノンフィクション!祈りは神にとどくのか。

目次

はじめに―盲目の少女へ
第1章 血を流す少年―物乞い
第2章 スラム―貧民窟
第3章 少女売春婦の死―路上の性愛
第4章 台車の老婆―食生活
第5章 病気のドラッグ売り―薬物依存
第6章 ゴミの中の胎児―廃品回収
第7章 路上の恋文屋―大道商人
第8章 テロリストの墓―紛争地
第9章 檻の中の子供たち―障害者施設
第10章 路上の神様―祈り
おわりに―ゆで卵の味

著者等紹介

石井光太[イシイコウタ]
1977年、東京都生まれ。日本大学芸術学部卒業。国内外の文化、歴史、医療などをテーマに執筆。そのほか、TVドキュメンタリ、漫画の原作、写真発表なども手掛けている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

佐々陽太朗(K.Tsubota)

117
私は世界にこのような現実があることを知っている。しかし見ないようにしている。直視したくないのだ。見たところでどうなるというのだろう。毎年、ユニセフやワールドビジョンにささやかな寄付をする。しかし、それでいったい何か変わるというのか。大海の一滴、空しいだけ。自分の気持ちに折り合いをつけるためのごまかしに過ぎない。この世は地を這う祈りで満ちている。祈りはけっして神に届きはしない。神様だってそんなに沢山の祈りに応えられはしない。神も仏もあるものか。2014/09/26

HIRO1970

105
⭐️⭐️⭐️石井さんはレンタルチャイルドと絶対貧困に続いて3冊目です。本作はいつもの渾身の潜入ルポではなく、過去の作品全体を包括したザ☆石井光太とも言うべきダイジェスト版でした。石井さんのひととなりはよく解りますが、その分焦点がいつもよりボヤけて解りづらい感じがしました。後書きの体臭の話と卵の話が一番心に響いた実体験だと思えました。また次回に期待します。2016/02/19

ちゃとら

71
石井光太さん3冊目⁈ノンフィクション作家⁈ルポライター⁈の認識だったが、彼の初めての海外旅行が大学一年の時のアフガニスタンの難民キャンプだったと知り、改めて驚いた。そして貧しい国の障害者やストリートチルドレンの取材の時は 同じ障害を持つ人を通訳で雇ったり、その土地の人を恋人にする!またまたびっくり⁉️直視できないような悲惨な状況下にある子供達も多数。他の国の事だけれど、せめて事実を知ることは必要だと思いました。2019/10/28

Maiラピ

42
一頁読み終える度に深いため息が出た。敢て目を背け、知らないで生きる選択もあると思う。でも同じ地球に住む一人のヒトとして、知るべきことだと思う、自分が同じ時を生きる惑星でどんなことが起こり、どんな状況であるのかを。なにかを思い行動するそのファンデーションとなる部分にいつも留め置き、このままでいいわけない!なにか間違っていると自分に問いかけたい。。。けど、日々の暮らしにそういう問題意識も薄れ、自分らのことで精一杯になり、資本主義に埋没してしまう現状です。。。まず知ることかな。2011/12/13

ちゃんみー

39
あらゆる途上国の様を知ると感想なぞ書けないが、日本に生まれて良かった。2016/08/29

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