内容説明
読み聞かせは日本と欧米でこんなに違う!目的(ゴール)と方法(やり方)の大きな違い、読み聞かせを成功させるコツ、本好きにし、読む力をつけるために大切なこと…etc.
目次
第1章 読み聞かせ―日本と欧米の違いと「読み聞かせ」をグレードアップする方法(日本で理解されている読み聞かせの目的;欧米で理解されている読み聞かせの目的 ほか)
第2章 対話読み聞かせ―読み手と聞き手が双方向の話し合いをしながら読み進めよう(読み聞かせと対話読み聞かせの違い;対話読み聞かせを可能にする教師の姿勢 ほか)
第3章 考え聞かせ―読み手の頭の中で起こっていることを声に出して紹介しよう(子どもたちを読むこと好きにし、読む力をつけるためにおさえておきたいこと;考え聞かせの効果 ほか)
第4章 いっしょ読み―読み手と聞き手が一緒に読む「いっしょ読み」成功の秘訣(「いっしょ読み」とは;いっしょ読みが行われるようになった経緯 ほか)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
りょうみや
14
幼児向け家庭での読み聞かせではなく、小学校で先生が行うような授業に近い内容だった。「読み聞かせ」だけでなく、「対話読み聞かせ」「考え聞かせ」「いっしょ読み」とに章立てされている。個人的には幼児期の家庭では9割方「読み聞かせ」で相互形式は1割り程度でよいかなと。うちは子供が小学生になったらもう少し割合を変えてみようと思う。2018/11/02
ネジとサビ
8
お~! 日本の読み聞かせの概念と正反対! ただ読み聞かせしているだけでは、何にもならないのか…。 でも司書が踏み込むには時間がなさ過ぎるよな~。 結構読みづらいけど、再読したい。2021/08/03
かいじゅう
8
どうしたら読む力が身に付くのか。 これまでは、 読み聞かせをする。→本を好きになる。→本をたくさん読む。→読む力が付く。 くらいにしか考えていなかった。 でも、読み聞かせははじめの一歩にすぎないことがわかった。 子どもに読む(読み聞かせ、考え聞かせ)→子どもと読む(対話読み聞かせ、考え聞かせ、いっしょ読み)→子どもが読む(カンファランス、コーチング) のように教師から子どもに責任を移行していくことが大切。 読む力を付けるという目的意識をもって、本や子どもと関わっていこうと思った。2018/07/26
家主
6
8C タイトルからは、読み聞かせをするだけで良いことがあるとか、読み聞かせ自体が素晴らしいこと、というような話かと想像したが、そうではなかった。読み聞かせの先にどんな目的を持つかが大事。日本の読み聞かせに対する考えと、欧米の考えを比較していた。概ね欧米の考えを支持している印象。自分も筆者に賛成。日本の考えでは、読み聞かせに感情を込めない方が良いとされている。これは聞いたことあったが、自分は疑問を感じていた。海外はそうではないと知り、勇気が持てた。2020/01/16
MIKI(magicrose)
6
英語多読仲間からの紹介で手に取った本。表紙から受ける柔らかい印象と内容の差が激しいので、幼児向けの読み聞かせに興味があって手に取った方はかなり驚くのではと思う。ところどころにQRコードがあって、スマホで関連する動画をすぐに確認できるようになっているのが有り難い(おかげで読書がなかなか進まなくて時間がかかったけど) 。また、"注"に多くのページが割かれているのが特徴。その中で協力者からのフィードバックと著者の考えが書かれている。本文よりも興味深い内容も多く、注だからといって読み飛ばすのはもったいない。2019/06/07