熱源

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熱源

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  • サイズ 46判/ページ数 426p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784163910413
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

出版社内容情報

樺太で生まれたアイヌ、ヤヨマネクフは故郷を奪われたポーランド人や、若き日の金田一京助と出会い、自らの生きる意味を見出す。

内容説明

故郷を奪われ、生き方を変えられた。それでもアイヌがアイヌとして生きているうちに、やりとげなければならないことがある。北海道のさらに北に浮かぶ島、樺太(サハリン)。人を拒むような極寒の地で、時代に翻弄されながら、それでも生きていくための「熱」を追い求める人々がいた。明治維新後、樺太のアイヌに何が起こっていたのか。見たことのない感情に心を揺り動かされる、圧巻の歴史小説。

著者等紹介

川越宗一[カワゴエソウイチ]
1978年、大阪府生まれ。龍谷大学文学部史学科中退。2018年、「天地に燦たり」で第25回松本清張賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ヴェネツィア

838
失なわれゆくものへの限りない哀惜をこめて語られる物語。それはアイヌの人々の暮らしであり、言葉であり、楽器や音楽であり、そしてより根源的にはアイデンティティの在り様である。英雄こそ登場しないが、その語りはいわばアイヌ民族阿の叙事詩にほかならない。時間感覚、風土の空気感ともに雄大なスケールで語られるが、役どころからすれば、流刑者であり民族学者として再生するピウスツキがその叙事詩の語り部である。彼は2つの故郷を持ち、そしてその2つを共に喪失する。リトアニアが独立を回復するのは1990年であった。2022/11/22

starbro

778
第162回直木賞受賞作(候補作を含め4/5)で、本屋大賞ノミネート(5/10)ということで、ようやく読めました。静かな熱量を感じる歴史冒険小説の秀作、船戸与一をソフトにしたようなテイストでした。直木賞受賞は、納得ですが、本屋大賞とは雰囲気が違うので、W受賞はないと断言できます。著者には、船戸与一の後継者として、冒険小説を書いて欲しいと思います。2020/03/11

ウッディ

639
移り住んだ北海道の村で疫病で家族や仲間を失い、生まれた樺太に渡った一人のアイヌ、政治犯として樺太に収容され、土着民の生き方に魅せられたポーランド人を軸に、戦争を通じて、ロシアと日本に間で揺れ動く樺太を描いた物語。自然と共生し、独自の文化を築くアイヌの人々には、厳しい寒さの中で育まれた熱源があった。それは、土人と蔑まれながらも持ち続けていた民族の誇りと仲間を守りたいという情熱であったに違いない。歴史に翻弄された島と人の話はスケールが大きかったが、南極探検隊の話など、もう少し詳しく書いても良かったのでは・・。2020/10/14

ホッケうるふ

512
序盤で怒る薩摩の永山大佐が骨を埋めた北海道の地から異文化の交わる樺太の地に飛翔して数多の濃い人々が活躍する東西の歴史と文化を掘り下げる世界観がディープでワイド。wikiを参照しながら読むと史実の裏に生命力とユーモアを吹き込む作者の手腕が分かり実在人物総動員でアイヌ民族を史料の中から浮かび上がらせる海外エンタメのような力業に感嘆する。多様性を豊かな心で認め合う登場人物たちが現代で素直に対峙できない我々に眩しく映る。フィクションだから当然だが作者はピウスツキについて省略や史実の改変をかなり施している。(続く)2021/01/29

Tadashi Tanohata

502
北海道経験3年間、浅はかだった。先住民=アイヌぐらいの知識しかなく撫でるように巡ったにすぎない。そんな後悔を隆起させた一冊だった。「故郷」とは「民族」とは「教育」とは「国籍」とは「戦争」とは、そして「熱源」とは。レビューも憚れる壮大な物語。162回直木賞。興奮止まぬ。2020/03/26

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