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出版社内容情報
作家志望の則之と柴犬のゴン。一人と一匹の笑えて、少し寂しい毎日を、まっすぐな文章と鮮やかな絵で描き出す、大人のための絵物語。
ビート たけし［ビート タケシ］
著・文・その他
内容説明
みんな、一人で生まれて一人で死ぬ。だから今は一緒にいよう。鬼才ビートたけしが贈る冴えない男と愛犬の、笑いと涙の物語。たけし節全開のネタに笑い、とつとつとした語りに泣き、最後は胸があたたかくなる。大人のための、孤独と慈しみの寓話。画才溢れる挿絵１７点を収録！
著者等紹介
ビートたけし［ビートタケシ］
本名・北野武。１９４７年、東京都足立区生まれ。７２年、ツービート結成。漫才ブームとともに絶大な人気を誇る。８９年『その男、凶暴につき』で映画監督デビュー。９７年『ＨＡＮＡ‐ＢＩ』でベネチア国際映画祭金獅子賞を受賞。２０１０年、フランスの芸術文化勲章「コマンドール」を受章。１８年、旭日小綬章受章（本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです）
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
starbro
186
図書館の新刊コーナーで見つけて読みました。ビートたけしは、新作中心に読んでいるタレント作家です。最初絵本かなと思いましたが、カラーの挿絵付の短編小説でした。著者らしい内容、絵も味わいがあります。ツービートも登場すると思いませんでした。2018/11/17
ケイ
156
絵もビートたけし。タイトルが不穏で、ゴンちゃんはまだ一歳なのにいつどうなるのかと読んでいて不安で...。ああ、そうか。そうなのか。泣かせるなぁ、もう。あくまでも家族の一員としてではなく、「人間よりお前が好きよ、お前が生き甲斐よ」というのはどうなのかと常々疑問だったのだが(自戒も込めて)、犬と散歩することに生きる意味を見出す人生もそれもまたよし、と思えた。ビートたけしの書いたものの中で、個人的に一番☆2019/04/21
大福
77
たけしさんが書いた挿し絵もたくさんあり、一見絵本のような作品。以前読んだ「アナログ」もとても素敵な作品でしたが、この本はクスッと笑えるところもあり、最後の方はせつなくじーんっとしてしまいました。ビートたけしさんは本当に繊細でそして色々と才能をお持ちの方ですね。2018/12/24
よんよん
62
たけしさんの中にある優しさが作品に表れている。決して素直に共感するわけでも応援したいと思うわけでもないが、心にじんわりとくる。常識から外れたところにある可笑しさはたけしさんならでは。ゴンちゃんはいつかゴンちゃんに戻るのだろうか。2019/01/11
Natsuko
43
ビートたけしの大人の絵本。たけしが犬好きだったとは知らなかった。小説家を目指すも雑誌のインタビューのテープ起こしに勤しむ則之と愛犬ゴン。テープ起こしのタイトル「わたしが決断したとき」はそのまま漫才のネタになりそうな面白さ。ゴンちゃんはご自身の愛犬がモデル、飼うことになった経緯等もほぼ実話。ゴンと戯れ、癒される場面は本当に微笑ましい。「またね」と言わざるを得なくなった経緯は悲しく切ないが、ある意味ハッピーエンド。実話なのかが気になるが、いい話を書くなぁ。そして絵の素晴らしさ！どこまで多才なんだと思わせる。2023/05/05
